“奴ら”はプレイヤーを執拗に追跡する。乗り物やトラップを駆使して逃げまくる2D逃走アクションゲーム『Mugsters』が開発中

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第351回目は『Mugsters』を紹介する。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第351回目は『Mugsters』を紹介する。Riku Tamminen氏が開発している同作は、見下ろし視点型の2D逃走アクションゲームで、コミカルなビジュアルで描かれるスピーディーな逃走劇が目を引く作品となっている。

『Mugsters』の世界はどうやら地球外生命体の襲撃を受けた模様で、地上は引き裂かれ小さな島々に分断されている。プレイヤーは生存者の1人となって、小さな島の上でほかの捕獲された生存者を見つけつつ、空を飛ぶ乗り物に乗り込んで次の島へと向かわなければならない。地球外生命体が操作する巨大なマシンが生存者たちを殺戮しようと目を光らせている。

ゲームデザイン自体は非常にシンプルで、地球外生命体の操作するマシンの攻撃を受けたり、トラップに巻き込まれたりしないようにしつつ、目標地点(ヘリコプターや飛行機)まで到達すればいい。映像を見る限りでは追跡者たちはかなり執拗で、緊迫感のあるアクションが楽しめるようだ。

また本作は物理演算上で動作しており、重みのある乗り物やマシンの動き、また多様な破壊要素も魅力となっている。たとえば巨大な地球外生命体のマシンは薄い壁など簡単に破壊して迫ってくる。プレイヤーは逆にこれを利用して、邪魔な障害物を排除したり、燃料を積んだタンクローリーを敵のマシンにぶち当てるといったことができる。単純に走り回るだけではなく、周囲のさまざまな環境を利用して逃げ切る必要がある。

『Mugsters』はまだ公式サイトも登場しておらず、発売時期も決定していないが、開発者のTammnien氏はアルファ/ベータテストを実施する予定だと明らかにしている。開発の進捗は氏のTwitterアカウントから確認可能で、現在はSteam Greenlightにも登録されている。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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