『アークナイツ:エンドフィールド』の工業要素は今後「複雑化するのではなく多様に広がる」し「すぐに理解できなくても焦らなくていい」。開発者に訊く工業要素の遊び方

工業要素について、開発者はどう考えているのか。どのように学習すれば理解できるのか。そうした人は、どういう姿勢で遊ぶといいのか。開発元Hypergryphに訊いた。

GRYPHLINEは『アークナイツ:エンドフィールド』を1月22日に配信開始した。対応プラットフォームはPC/PS5/モバイルで、基本プレイ無料方式で配信中。同作は、基本プレイ無料ゲームでは珍しく工業要素を備えている。施設を立てて、素材などを加工して精算する要素だ。『Factorio』や『Satisfactory』に代表される人気要素であるが、仕組みは複雑で理解するまでは人によって時間がかかる。そんな工業要素については、学習に苦労しているプレイヤーもいるようだ。

工業要素について、開発者はどう考えているのか。どのように学習すれば理解できるのか。そうした人は、どういう姿勢で遊ぶといいのか。開発元Hypergryphに訊いた。『アークナイツ:エンドフィールド』開発チームの、レベルデザイナーのRUA氏とメインプランナーのRyan氏が回答してくれた。回答者は開発チームと記載する。

――『アークナイツ:エンドフィールド』リリースからしばらく経ちました。良いローンチを過ごしているように見えますが、現時点でのユーザー反応はいかがでしょうか。

開発チーム:
ありがとうございます。ゲームが無事にリリースでき、私たちも非常に嬉しく思っています。
リリース後は世界中のプレイヤーから大きな反響をいただいております。皆さまのご支持に心より感謝しています。

私たちの観測では、探索・戦闘・工業建設のいずれにおいても、多くのプレイヤーがゲームに没入し、それぞれ自分なりの楽しみ方を見つけているようです。データ上でも、1日の平均プレイ時間や継続プレイ意欲は当初の想定を大きく上回っており、これもプレイヤーの熱意の表れだと感じています。

――おめでとうございます!本作は、戦闘・探索・工業それぞれの要素はどれくらい遊ばれていますか。プレイヤーが費やす時間がどの要素かに集中しているか気になります。

開発チーム:
現在のデータを見る限り、序盤の開拓段階では探索と工業要素のプレイ時間割合が高く、戦闘はやや少なめです。マップ開拓が進むにつれて戦闘の比率は上がりますが、それでも工業建設や探索も引き続き大きな割合を占めています。

特に驚いたのは、ゲーム初期段階から何時間も連続して工場建設に没頭するプレイヤーが多いことです。正直なところ、プレイヤーの健康が少し心配になるほどでした(笑)

――わかります。自分もライン構築につい熱中しています。一方で『エンドフィールド』をプレイし工業システムの学習に詰まってしまう人もいるようです。そうした人にどういったメッセージを贈りたいですか。

開発チーム:
『エンドフィールド』は開発初期から、工業システムが得意ではないプレイヤーも楽しめるよう設計されています。ですので、焦る必要はありません。ぜひ自分の好きなペースで、ゆっくり遊びながらゲーム内容を学んでいっていただければと思います。きっと本作ならではの楽しさを感じてもらえるはずです。

また、どうしても苦手な部分がある場合は、オンラインの攻略情報を少し参考にするのもおすすめです。ゲーム内容への理解をよりスムーズにしてくれると思います。

――なるほど。焦らずひとつひとつ覚えればいいと。開発スタッフやテスターの方でも、工業要素は最初は苦手だったけれど学習できた人が数多くいると予想しています。そうしたスタッフの方はどのような工業要素をうまく学習されましたか。

開発チーム:
チーム内のプランナーはゲーム経験が豊富なため、多くのメンバーが比較的早く工業システムを理解できました。一方、他部署のメンバーの中には最初は苦手な人も確かにいました。

ただ、全員でゲームをテストする環境だったため、得意な人が常に遊び方やテクニックを共有し、困ったときは詳しいメンバーに質問できました。まるで友達に誘われてゲームにハマっていくような感覚でしたね(笑)やはり一緒に遊ぶことで、ゲームに入り込みやすくなるものだと実感しました。

――なるほど。理解している人に教えてもらうのは良さそうです。素敵ですね。

開発チーム:
ゲーム内チュートリアルは数が多いですが、工場系要素に触れたことがないプレイヤー向けに丁寧に用意したものです。これらをしっかり進めれば、『エンドフィールド』で工場建設に必要な知識はすべて学べると考えています。

さらに深い工業プレイに興味がある場合は、オンラインで上級プレイヤーの攻略や設計図(ブループリント)を探し、自分の工業で再現して観察・学習するのもおすすめです。
実は私自身も、他の人の設計図をコピーして学んだことがあります。

――それでいうと、少し聞きたいことがあって。図面コピーはとても便利ですが、自分で構築する遊びを放棄してしまうような気がして、自分としては使用をつい躊躇してしまいます。図面コピーを使っていいんでしょうか。

開発チーム:
まったく心配する必要はないと思います。

集成工業は非常に大規模なシステムで、拠点内の建設だけでなく、フィールドでの送電線設置や採掘機、ジップライン配置など、多くの遊び方が含まれています。そうした部分でも十分に自分なりの楽しさを見つけられます。

また、仮にブループリントで工業の工程を一部スキップしたとしても、後から自分で研究・設計する遊び方にいつでも戻ることができます。改めてその楽しさを味わうことも可能です。

――ありがとうございます。そういっていただけると、好きなだけ他のプレイヤーの図面を使うことができます(笑)ちなみに工業要素は今後どんどん複雑になるのでしょうか?

開発チーム:
『エンドフィールド』の工業システムは直線的に難易度が上がる設計ではありません。「四号谷地」や「武陵」のように、工業知識が単純に積み重なっていくのではなく、ストーリーや探索の進行に合わせて異なる発展の方向性が生まれていきます。

つまり、複雑さが増していくというよりも、多様な方向性が広がることで体験の幅が増えていく設計です。たとえば「武陵」でも、今後新しい面白い工業プレイが登場予定なので、ぜひ体験してみてください!(笑)

――改めて、工業要素を学んでいるプレイヤーへのメッセージをいただけますか。

開発チーム:
(真剣な顔で)工場というシステムは、本当に魅力的なんです!私たちは、このゲームを通じてより多くのプレイヤーがこうしたやり方を学び、少しずつ好きになってくれることを心から願っています。ぜひ皆さんも早く「工業王」になってください(笑)!

――ありがとうございました。

なお『エンドフィールド』の工業要素は、近日配信予定のアップデートによって、さらにわかりやすく改善される予定。工業要素の改善は、今後も続けられるようである。前述したように、複雑化するのではなく多様化するようなので、そこも安心するとよさそうである。

『アークナイツ:エンドフィールド』はPC(公式サイト/Epic Gamesストア)/PS5/iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中。

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Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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