『Terraria』ファン待望2D探索&建築アクション『Starbound』ベータテスト開催中

発表から幾星霜。ついに『Starbound』のベータテスト(またはアーリーアクセス)が始まりました。Steam では価格14.99USD / Four Pack が44.99USD / サウンドトラックが4.99USD。公式サイトから購入する場合はお布施方式、ただし下限15USD 版にも OST が同梱されるのでこちらのほうがおすすめです。

開発元である Chucklefish games には『Terraria』のスタッフが一部参画していることでも知られており、同作の DNA を受けついだ文句のない”精神的後継”作品です。公式サイトの更新が始まったのは2012年2月。重度のテラリアンを焦らすことじつに2年弱。ようやくのプレイアブルです。

 

 

テラリア後継者としては、『Edge of Space』が Steam Greenlight を通過する形で今年6月に先行していました。ただ、長すぎる「ベータ」期間において、面白さの根幹をなすマルチプレイが不可能であるという致命的な瑕疵を抱えたまま半年が経過しています。ほかには国内クラウドファンディングで126万円ほど集めた『Airship Q』なんかもありますが、こちらは今のところ正体不明。

一方の『Starbound』はすでにゲームに深奥を感じさせる創りこみぶりです。インベントリを開く、スタート地点である宇宙船の各種装置にインタラクトする、それだけで広大な宇宙を想起させます。そしてマルチプレイも可能。サーバーの立て方・ログインの方法も『Terraria』準拠でシンプルです。Linux で立てることもできます。

ゲーム内容についてはさすがにまだ詳細は不明ですが、ゲーム開始数分後には『Terraria』が正統進化している気配を感じ取れることでしょう。SF チックな世界観とはいえ、最序盤手にする採掘グッズはやはりツルハシです。今回はツール類などには『Minecraft』のような耐久度が採用されており、(おそらく)ロストはないものの「これ1本でひたすら掘り続ける」はどうやら許されないようです。耐久度の回復には素材となった Ore が必要。

戦闘と探索は(コツを知らないからか)ややシビアで、油断するとすぐに死ねます。よりアクションならびにハック&スラッシュ要素が強調されており、序盤から継続ダメージや即死級の攻撃が飛び交います。また、装備については順繰りにアップグレードしていくというよりは、アイテム発掘・購入・作成が前面に押し出されているようです。さらに、クラフティングにはカネにあたる Pixel が必要となるため「とりあえず下に掘って資材集めて強い装備を」メソッドは通用しません。

 

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また、あきらかに『Terraria』にはなかった要素も複数追加されています。具体的には「街」の概念など。NPC が群がる街には無垢な住人だけでなく商人や、無法者に正義の鉄槌を下す憲兵なども住んでいます。

ちなみにといいますか、さすがにいくらかバグがあったりしますがそれはβなのですから当然の有様。たとえば、同じ船から同じ船へワープ(BEAM TO SHIP)すると進行不能になります。止まって覚えましょう。

グラフィックスはやはりファンタジー系からサイファイ系へと変貌しています。インパクトが大きいのはキャラクターのサイズとモーション。『Terraria』とは異なり1画面に対するキャラが大きくとられている(ただしこちらはオプションで変更可能、ゲームプレイだけにフォーカスすれば倍率を下げたほうが有利)ほか、棒人間状態ではなく動きのあるアニメーションが採用されています。また、オブジェクトの動作がいちいち細かく、木を切り倒すだけでもカタルシスを感じられることでしょう。

語り始めるとキリがなさそうな『Starbound』。ずいぶんと待たされたましたが、それに見合う魅力を秘めていそうです。ひとまず私も惑星探索へと戻ることにしましょう。

 

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Nobuki Yasuda
Nobuki Yasuda
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