YouTuber体験ゲーム『Youtubers Life 2 – ユーチューバーになろう -』ってどんなゲーム?リアルさとゲームさがまじる配信者シム

 

DMM GAMESは12月9日、スペインのゲームスタジオU-Play Onlineが手がける『Youtubers Life 2 – ユーチューバーになろう –』を国内向けに発売する。対応プラットフォームはPS4/Nintendo Switch/PC(DMM GAME PLAYER)。価格はPS4/Nintendo Switch版が税込4950円、PC版が税込3980円となっている。


本作は、ひとりのYouTuberとしての成功を目指すライフシミュレーションゲームだ。プレイヤーは自身のチャンネルを立ち上げ、動画投稿やライブ配信にてファンを獲得。チャンネル登録者数を徐々に伸ばしていき、やがては並みいるチャンネルの頂点に立つのだ。本稿では、DMM GAMESより先んじて提供いただいたNintendo Switch版をプレイのもと、ゲームの流れや魅力について紹介していく。

広大な街で体験する、自分だけのYouTuberライフ

本作には、メインクエストやサブクエストが存在し、クエスト形式で物語が進行していく。舞台となるのは、広大な街「NewTube City」だ。ゲーム開始時は、まず自身の居住区を選択する。NewTube Cityは中心街・住宅地区・港と3つの地域で構成されており、好きな地域を活動拠点にするわけだ。はじめてゲームをプレイする際は、ゲーム内でおすすめされている中心街を選択するといいだろう。

居住区を選択したのち、プレイヤーとなるYouTuberのアバターを作成する。本作の3Dグラフィックは、シリーズ前作『Youtubers Life OMG』から、よりキュートに進化を遂げている。体型やヘアスタイル、衣装といった豊富に用意されたパーツを選択して、自分好みの外見に仕立てよう。


キャラクターの外見を設定したら、キャラクター名とチャンネル名称、そしてドローンカメラの名前を決定しよう。ドローンカメラは、動画コンテンツの撮影はもちろん、日々の生活を手厚くサポートしてくれる優秀なパーソナルレコーディングアシスタントだ。共に成功への道を歩んでいく相棒となるので、イカした名前を付けてあげたい。以上の設定を終えたら、いよいよ自分だけのYouTuberライフがスタートする。

動画投稿やライブ配信でチャンネル拡大を目指せ


YouTuberとして街に降り立ったプレイヤーは、チュートリアルクエストに沿ってライフスタイルを学んでいく。生活基盤となるのは動画コンテンツの作成だ。作成できるコンテンツのジャンルは、ゲーム実況やインタビュー、雑談や動画ブログ、コメント動画などなど幅広い。多岐に渡るジャンルの中から、チャンネルで公開したいものを自由に決められる。それぞれのジャンルを満遍なく投稿しても良いし、ひとつのジャンルに特化しても良い。好きなジャンルの動画を撮影しよう。

動画撮影は、自室の作業スペースか、街の各地に点在するレコーディングポイントにアクセスすることでおこなえる。撮影はラウンド形式で進行。ラウンドごとに、複数のリアクションカードの中からひとつを選択していく。カードの選択によって、撮影品質を示す5つのアイコンのうち、カードに対応するアイコンのゲージが上下する。最終ラウンドを終えるまでカードを選択し続け、撮影終了までにすべてのゲージをフルにできれば最大評価が得られるという仕組みだ。撮影中はより多くのゲージをフルにできるよう、カードに対応するアイコンを確認しながら進めていこう。

なお、リアクションカードにはさまざまな種類があり、ストーリー進行やチャンネル登録者の増加などによってアンロックされていく。また撮影するジャンルごとにレベルの概念があり、撮影を重ねることで経験値が貯まってレベルアップ。撮影可能なラウンド数などが増えていく。すなわち動画撮影の経験を積むことで、撮影中により多くのリアクションが取れるようになり、高品質な動画が撮影しやすくなるというわけだ。


撮影を終えたら、自室の作業スペースにて動画エディタで編集作業をおこなおう。撮影した動画は複数のクリップに分けられており、各クリップにはパズルのピースのようにつなぎ目が存在する。クリップ同士のつなぎ目をあわせて上手く結合していくことで、編集の評価が上昇する仕組みになっている。

この編集作業の際に活用したいのが、ポストプロダクション技術だ。平たくいえば、編集時に使用できるスキルである。編集機材に応じたレンダリングポイントを消費することで、クリップのつなぎ目を増やしたり、エフェクトをかけてクオリティを上げたりといったことができる。このポストプロダクション技術を上手く活用することで、たとえ撮影の出来がイマイチでも、面白い動画に仕上げられるというわけだ。もちろんその逆のパターンもあり、いくら撮影内容が良くても、ちぐはぐに仕上がった動画は視聴者に敬遠されてしまう。編集の手は抜かないように心がけたい。

撮影・編集作業を終えたら、お待ちかねの動画アップロード作業だ。好きなタイトルを付け、サムネイルを選択して動画を公開しよう。公開後に視聴者から動画が評価され、一定時間後に収益が発生。ゲーム内通貨となるコインやチャンネル登録者といった、動画の再生数などに応じた報酬が入手できる。


ストリーマーとして、動画撮影と並行しておこないたいのがライブ配信だ。ライブ配信時は動画撮影とは打って変わって、リズムゲームのような形式で進行する。具体的には、4つのアイコンに向かって流れてくるノーツに合わせて、十字キー・ボタンをタイミングよく叩くのだ。タイミングが合えば各アイコンのゲージが上昇。視聴者の評価が上がっていく。なおライブ配信時はランキングが表示され、リアルタイムで視聴者の反応がうかがえる点も特徴となる。

ライブ配信のメリットは、ライブ終了直後に報酬が発生する点だ。視聴者数に応じて、瞬時にコインやチャンネル登録者が獲得できる。ちなみに編集作業を経てアーカイブ動画を残せば、その分の収益も獲得可能だ。動画撮影とライブ配信、プレイフィールの異なる撮影方法でコンテンツづくりを楽しもう。

人気獲得の鍵は“トレンド”と“インスタ”

自身のチャンネルにて、多くの視聴者を獲得するための鍵となるのが「トレンド」だ。本作では、街で話題になっているトピックが「デイリートレンド」として日々変化する。デイリートレンドは、ゲーム内のスマートフォンからいつでもチェック可能。ゲームタイトルやコンテンツジャンル、はたまた“猫”といった、さまざまなワードが人気に応じて色分けして表示される。

このトレンドをコンテンツに組み込むことが、チャンネルの人気に繋がるのだ。たとえば、注目されているタイトルのゲーム実況をおこなったり、話題のイベントに関するインタビューをしたりと、トレンドに関連するコンテンツを提供することで再生数が伸びていくわけだ。日々変化するトレンドに対応するために、念入りな下準備もしておこう。街のゲームショップで最新ゲームを確保しておいたり、人気イベントのチケットを事前に入手しておいたりすることが、のちのチャンネル成長の糧となるだろう。


人気獲得のために、もうひとつ忘れてはならないのが本作における“インスタ”こと「Instalife」だ。Instalifeは、撮影した写真をスマートフォンで投稿・共有できるソーシャルネットワークアプリ。映える写真を投稿することで、大量の“いいね”とフォロワーが獲得できる、有名になるうえで欠かせないツールである。

映える写真を撮るための秘訣となるのは、やはりトレンドだ。街中を駆け回って、フレーム内にできる限り多くのトレンドを収めることが人気獲得に繋がる。なおInstalifeを使用する最大のメリットは、撮影対象となった特定のトレンドを撮影当日のコンテンツに組み込めること。トレンドを収めた写真を投稿することで、その日の動画撮影やライブ配信の注目度も底上げできるわけだ。ひとりでも多くのチャンネル登録者を獲得するために、Instalifeも活用していこう。写真撮影を通じて、街の新たな一面も発見できるはずだ。

ちなみに、スマートフォンアプリのひとつとして「タスク」が存在する。タスクは「特定の人物に荷物を届ける」「特定のトレンドを含むライブ配信動画を作成する」といったミッションが日替わりで受けられるものだ。各タスクを達成することで、報酬としてコインが入手できる。その中にはInstalifeに関するタスクもあり、特定のトレンドを含む写真を投稿することでコインが得られる。ゲーム序盤のうちに得られるチャンネルの収益は微々たるもので、資金が不足しがち。他のタスクよりも手軽に達成できるInstalifeのタスクは、ぜひともチェックしておきたい。

住人との交流や施設の利用で創造力を高めよう


舞台となるNewTube Cityには、個性豊かな住人が多数存在する。それぞれの住人に好感度があり、会話やプレゼントといった交流を図ることで好感度が上昇。住人の新たな一面が垣間見えるクエストが発生するほか、アイテムやリアクションカードといったプレゼントが貰える。また実在する有名YouTuberが街に訪れることもあり、奇想天外なイベントを進めることでユニークな報酬が手に入る。こうした住人たちとの交流も、YouTuberとしての成長に繋がるわけだ。

また街には、複数の便利な施設が立ち並んでいる。たとえば飲食店では、コンテンツづくりで消費するエネルギーの回復アイテムが購入できる。ボクシングジムやフィットネスクラブなどの施設では、運動することでエネルギーの上限が上げられる。3つの地域間を瞬時に移動できる地下鉄や、免許が必要となるものの移動速度を上げられるスクーターも利用したいところだ。資金に余裕ができたら、衣料品店で服やアクセサリを購入してお洒落するのもいいだろう。

なお施設の中には、入場条件が設定されているものも存在する。一定のチャンネル登録者数などの条件を満たすことで、新たな施設が開放されていくのだ。また本作には季節の概念が存在し、四季ごとの飾りつけが用意されている。自身の成長や季節の移り変わりによって、目に映る景色も変わっていくことだろう。

収益を投資して、より豊かな生活を送ろう


チャンネル収益が安定してきたら、設備投資にも気を配りたい。まず重要となるのが、編集機材であるPCのアップグレードだ。PCにはパーツスロットが設けられており、ハードドライブ・プロセッサ・グラフィックカードなどのパーツを各スロットに装着することで、編集時に使用可能なレンダリングポイントが付与できる。パーツスロットを増設し、より良いパーツを複数装着することで、編集の品質が向上するのだ。

また、市役所に依頼することで自宅も拡張できる。自宅拡張にて部屋数が増えることで、オーディオ編集に特化したPCや“開封の儀”専用デスクなど、新たな作業スペースが設けられる。さらには相棒となるドローンもアップグレード可能。暗闇でも撮影可能な暗視機能を搭載したり、場所を問わずライブ配信を可能にしたりと、相棒がパワーアップすることでできることが広がっていく。


ちなみに、部屋のインテリアにこだわることも可能だ。ゲーム実況の撮影場所となるゲーミングコーナーでは、テレビや収納棚、テーブルや椅子などを自分好みの見た目に変えられる。また壁紙や床などの内装変更のほか、クローゼットやドレッサー、ポスターや照明といった装飾品も設置できる。もっとも長い時間を過ごす自宅を、より華やかに仕立てよう。

これらの投資を重ねることで、コンテンツづくりの幅が広がり、YouTuberとしての生活がより豊かなものになっていく。“バズる”コンテンツをどんどん投稿して、さらなる高みを目指していこう。


以上、ひとりでも多くのファンをつくるために、日夜トレンドを追いかけ、コンテンツづくりに没頭するYouTuberの日常が描かれる本作。動画コンテンツ完成に至るまでのリアルな工程が、ゲームらしいテンポの良さをまじえてカジュアルに再現されている。動画の再生数に一喜一憂しながら、次回の再生数を伸ばすためにどうすべきか。自由度の高いゲームシステムと豊富なアクティビティによって、ストリーマーならではの葛藤が味わえる稀少なライフシミュレーションゲームになっている。国内版の発売を機に、ぜひ自分だけの成り上がりライフを楽しんでもらいたい。

『Youtubers Life 2 – ユーチューバーになろう –』の国内版は、PS4/Nintendo Switch/PC向けに12月9日発売予定だ。