Nintendo LaboのバイクToy-Conが『マリオカート8 デラックス』に対応。ハンドルをにぎって実際に2時間遊んでみた

任天堂は本日公式サイトにて、『Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kit』に付属するバイクToy-Conが『マリオカート8 デラックス』に対応したことを発表した。段ボールを組み立ててつくったバイクToy-Conでレースをプレイしてみるとどうなるのか。実際に遊んでみた。

任天堂は本日公式サイトにて、『Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kit』に付属するバイクToy-Con(※)が『マリオカート8 デラックス』に対応したことを発表した。段ボールを組み立ててつくったバイクToy-Conを、『マリオカート』のハンドルコントローラーとして利用できるという、いかにも任天堂らしいユニークな試みだ。2時間ほどではあるが、実際にプレイしてみて筆者が感じた操作感などをお届けする。

※Toy-Conとは『Nintendo Labo』におけるゲーム筐体の役割を果たす段ボールキットの名称。今回のケースでは段ボールで出来たバイク型のハンドルコントローラーを指す。

ゲームをはじめるまで

まず注意したいのは、当然のことではあるが、バイクToy-Conで遊ぶためには『マリオカート8 デラックス』の更新が必要になるということだ。筆者の環境ではまだゲームが自動更新されていなかったため、手動で更新作業を行う必要があった。ゲームの更新は1、2分で終了するため、時間はかからない。

ゲームを更新したら、さっそく『マリオカート8 デラックス』を起動する。ゲームをはじめたら、まずはToy-Con設定が必要になる。『Nintendo Labo』のアイコンがあるので、そこから1Pから4Pまで、バイクToy-Conでプレイするプレイヤーを設定できる。このあたりの操作では難しいことはなにもない。

意外につまづいたのは、そういったゲームをはじめるまでの操作だ。ゲームをスタートするためにLRキーを押すように促されたりするのだが、この指示を実行するのは、バイクToy-ConにJoy-Conを装着した状態だと不可能といっていい。キャラクターやマシン、タイヤなどを選択するのもバイクToy-Conではやりづらい。レースをはじめるまでは、Joy-ConはToy-Coに装着しない方がよい。操作をしていくとわかるのだが、Joy-ConをToy-Conに差し込むタイミングはゲーム内に表示が出るため、そこで差し込んでOKボタンをタッチする形式になっている。だが、これは初回プレイ時にはなかなかわからないところだ。また、これは筆者がうっかりしていたせいなのだが、久しぶりにJoy-ConをバイクToy-Conに装着するため、最初Joy-Conを差し込む方向を逆にしてしまっていたため、まともに操作できないというトラブルに遭遇し頭を抱えた。段ボールで出来たバイクToy-Conなので、逆向きでも差し込めてしまう。些細なことだが、注意が必要だ。

 

いざレース

肝心のゲームのプレイフィールだが、最初に感じたのは『マリオカート』では欠かせないドリフトがとても困難だということだ。バイクや自転車でブレーキレバーにあたるパーツを押し込む操作が、なかなかしっくりこない。そもそも段ボールの強度に不安があるので、思うように強く押し込めないということもあるのかもしれない。

また、曲がりくねったコースだと大きくハンドル操作を行うため、マシンの制御が非常に難しい。マシン制御が困難な理由は、おなかに固定すべき段ボールのパーツが、ハンドル操作によっておなかから滑って宙に浮いてしまうことにある。このおなかに当てるパーツが、きちんと固定できないとうまく操作できないのだ。パーツを固定するには、正しい姿勢を常にキープするのがコツ。固定することができれば、ハンドルをうまく操作することができるだろう。ただし、立って操作するなど色々な姿勢を試したが、段ボールパーツをおなかに固定するのは思ったより難しい。ついプレイに熱くなってしまい、ハンドルが大きく動いてしまうのだ。いずれにせよ『マリオカート』に不可欠な「アイテムを取る」という操作の難易度は高い。バイクToy-Conでのマシン・セッティングは、慣れるまで、は曲がりやすさを重視の方がいいかもしれない。

カートでもプレイできる。

家族にもプレイしてもらい、感想を訊いてみたが「上級者が縛りプレイで初心者と遊ぶのに丁度よいハンデじゃないかな」と漏らしたように、やはり操作感に手こずったようだ。
ただ筆者と違って、元々Joy-Conをハンドル操作でプレイしている方なら、もっとスムーズに操作できるのかもしれないとも感じた。いまのところ勝負所で使うアイテムというより、いつもと違うプレイスタイルを楽しむアイテムという印象だが、『Nintendo Labo』をすでに所持している方なら、試してみる価値は十分にあるだろう。

通常画面
バイクToy-Conで操作中の画面

レースはバイクだけではなく、カートでもプレイすることが可能だ。ゲーム画面では、通常プレイと比較して、バイクToy-Conではマシンが僅かに画面の手前に表示され、臨場感を演出してくれるなど、細かい調整が行われているのもうれしい。

任天堂ではToy-Conについて、『マリオカート8 デラックス』以外のゲームへの対応も進めるとしており、対応ソフトは随時公式サイトで告知されるとのこと。今後の展開にも注目したい。

Masahiro Yonehara
Masahiro Yonehara

ゲーム世界の散策とスクリーンショット撮影を趣味にしています。コア、カジュアルを問わず、ハードルが低く奥が深いゲームに惹かれます。

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