『Gang Beasts(ギャングビースト)』初心者向け講座。“物理演算の事故”が笑いを誘う乱闘アクションをもっと楽しむための基本操作
『Gang Beasts(ギャングビースト)』は、Steamにて早期アクセスタイトルして販売されている最大8人まで遊べる乱闘アクションゲームだ。海外ではPlayStation 4版の発売や、PS VRへの対応も予定されている。『Gang Beasts』の魅力は、粘土のようにぐにゃぐにゃとしたキャラクターと、物理演算が絡みあう点だろう。腕を引っ張られたキャラクターたちがありえないポーズをとったり、とんでもない方向に吹っ飛んでいったりなどハプニングが楽しいパーティーゲームともいえる。本作は対戦ゲームでありながら、体力ゲージという概念はない(ただし、攻撃を与えれば一定時間ダウンさせることはできる)。ゲームのルールはシンプルで、自分以外のキャラクターを場外へと葬り、最後に生き残ったプレイヤーが勝者となる。少し趣向は異なるが、おおまかなルールは『大乱闘スマッシュブラザーズ』のようなものだと考えればいいだろう。
YouTubeなどにアップされているプレイ映像を見ていると、キャラクターたちが奇妙な姿勢でお互いを引っ張り合うシーンなどが見受けられなんとも愉快であるが、予想だにしない動きを繰り返す彼らを実際に操作するのは意外と難しい。買ったはいいが思うように操作できず、少し遊んで放置してしまっているユーザーも少なくないだろう。今回はそうした『Gang Beasts』の遊び方や操作方法がわからないユーザーの参考になるような情報を提供していきたい。さらに高度なテクニックを習得したい人は応用編を読んでみてほしい。ちなみに無料で遊べるデモは配信されていない。
Gang Beasts(ギャングビースト)の基本操作
まず『Gang Beasts』の基本操作をおさらいしておこう。
XBOXコントローラー入力 | アクション |
左スティック | 移動 |
Aボタン/長押し | ジャンプ/座る |
Bボタン/長押し | ヘッドバッド/はう |
Xボタン/長押し | キック/反り返り |
Yボタン/長押し | 挑発/持ち上げ |
LBボタン/長押し | 左パンチ/左手つかみ |
RBボタン/長押し | 右パンチ/右手つかみ |
PS4コントローラー入力 | アクション |
左スティック | 移動 |
×ボタン/長押し | ジャンプ/座る |
〇ボタン/長押し | ヘッドバッド/はう |
□ボタン/長押し | キック/反り返り |
△ボタン/長押し | 挑発/持ち上げ |
L1ボタン/長押し | 左パンチ/左手つかみ |
R1ボタン/長押し | 右パンチ/右手つかみ |
キーボード入力 | アクション |
WASDキー | 移動 |
スペースキー/長押し | ジャンプ/座る |
CTRLキー/長押し | ヘッドバッド/はう |
Eキー/長押し | キック/反り返り |
Shiftキー/長押し | 挑発/持ち上げ |
←キー/長押し | 左パンチ/左手つかみ |
→キー/長押し | 右パンチ/右手つかみ |
ただ操作方法を羅列しても使い方がわからないと思うので、かいつまんで重要な点を説明していこう。
・ジャンプ(Aボタン)
ジャンプは本作における操作の基本だ。このジャンプにもコツがある。これに関しては後述する。
・座る(Aボタン長押し)
Aボタンを長押ししている間キャラクターは座り続ける。
・ヘッドバッド(Bボタン)
ヘッドバッドはパンチ・キックと並ぶ他プレイヤーを攻撃する手段のひとつ。リーチは短いが敵と密着している際に繰り出すと効果的だ。
・はう(Bボタン長押し)
はうアクションは、文字どおり操作キャラクターが地面をはうというもの。地面に倒れている時に敵につかまれた際や、乗り物から落とされない際に有効だ。障害物を避けるときや、蝶野正洋選手のように「死んだふり」をするときにも使える。
・キック(Xボタン)
パンチ・ヘッドバッドと並ぶ攻撃手段。威力は他の攻撃手段より劣る印象があるが、ダウン状態の敵に追い打ちをかけることができる。
・反り返り(Xボタン長押し)
キャラクターが反り返るアクションをする。反り返ったときの反動で敵に攻撃できるが威力は低め。
・挑発(Yボタン)
パフォーマンス用アクション。勝利のポーズとしても、おふざけの一環としても使用可能。
・持ち上げ(Yボタン長押し)
敵やオブジェクトをつかんでいる状態でYボタンを押せば、持ち上げることが可能。本作のもっとも重要な入力のひとつ。
・パンチ(LBボタン/RBボタン)
拳を突き出すパンチ。繰り出しが速く威力もある。左手と右手のパンチに差異はない。
・つかみ(LBボタン長押し/RBボタン長押し)
敵をつかむアクション。つかみながら移動すれば敵を引きずることができ、この状態でYボタンを押せば持ち上げることが可能。ほかにもさまざまな使い方がある。
Gang Beastの基本的な戦い方
自力で他プレイヤーを倒すためには、「相手をダウンさせてから場外へと落とす」が基本となる。いきなり敵を持ち上げて落とすこともできるが、抵抗が激しくなかなか思うように画面外へと落とすことができない。そこでパンチ・キック・ヘッドバッドを駆使し相手をダウンさせることが重要になってくる。とりあえず困ったらおもむろにパンチ・キックといった殴り攻撃を繰り出していけば間違いないだろう。ダウンさせた敵はつかむことで一定の自由を奪うことができる。さらに敵をつかんだ状態でYボタンを長押しすると、敵を持ち上げることが可能。持ち上げれば、引きずるよりもスムーズに敵を運べる。ダウンさせ、敵をつかみ、持ち上げて場外へと落とす。これが基本的な流れだ。
注意したいのは、持ち上げたプレイヤーを「投げられない」ということだ。厳密には本作には投げるというアクションはない。できるのはあくまで持ち上げた敵キャラクターを放すのみだ。敵を持ち上げた後は崖際まで運び、手を放して落下させ、画面外で眠ってもらおう。では逆に敵につかまれた時はどうすればいいのかといえば、パンチやキック、そしてジャンプを連打し抵抗すればいい。地面に足がついている状態であれば、相手をつかむことで形勢を逆転させるチャンスが生まれる。しかしパンチやキックでジタバタ暴れるのが手っ取り早い。抵抗していればいつの間にか相手の持ち上げアクションが解除される。
応用編
ここまでは基本的な操作を説明してきた。ここからは前述したアクションを組み合わせることで、より戦況を有利にできる応用アクションをご紹介する。
・登りジャンプ
まず真っ先に覚えたいのは登りジャンプだ。場外に落とされたものの運よく崖につかまることができたのに、どうやって復帰するかわからずそのまま落ちてしまう状況に遭遇したことはないだろうか。このとき、登りジャンプを駆使すればステージ上に戻れる場合がある。手順は、壁や崖などにつかまっている状態でジャンプボタンを二度押すと同時に、つかみトリガーを離す。そうすることで通常のジャンプより大きなジャンプができ、壁や段差を登ることができる。「GRINDER」ステージの画面奥の壁では、こうした壁登りがしやすいので、練習には最適だろう。
・大ジャンプ
ジャンプの仕組みについて理解するのも本作における重要なポイントだ。他ゲームではジャンプボタンを長押しすれば大きなジャンプが繰り出すことが多く、高いジャンプをするために長押しを多用しがちだ。実はこれは本作では有効ではない。前述したようにジャンプボタンの長押しをすると一度座ってしまうからだ。一般的な3Dアクションゲームはボタンを押した時にジャンプの入力が生まれるが、本作ではボタンを離した時にジャンプが入力される。そうしたメカニズムを理解しているだけでも少し違う動きができるかもしれない
より大きなジャンプを繰り出したい時は、ジャンプのアクションをタイミングよく繰り返すことだ。『スーパーマリオ』シリーズの3段飛びのようなイメージを持ってもらうとわかりやすいかもしれない。軽妙に何度もジャンプしているうちに高度が上がっていくのがわかるはずだ。これに助走が加わればさらにジャンプは使い勝手がよくなっていく。マスターすれば「SUBWAY」ステージの駅のホームからも悠々と脱出できるようになる。
・キックの有効活用
キックは、パンチほど使い勝手はよくないが、足元の敵を攻撃するのに適している。足元の敵はつかみづらく、崖際でダウンさせたのはいいものの、うまく持つことができず追い打ちをかけられないことも多いだろう。そういう時はキックを多用するといい。「RING」ステージなどは特にキックが有効で、一度ダウンさせてしまえば相手をキックで押してリング外へ押し出すことができる。簡単にできるため、抑えておきたいテクニックのひとつだ。
・片腕つかみ、片腕殴り
なんとか敵を持ち上げたい一心で、つい両方の手で相手をつかもうとしてしまってはいないだろうか。ダウンしていない相手を持ち上げるのは困難だ。高速でパンチを繰り出すのもいいが、片手の腕で相手をつかみながらもう一方の手でパンチするのもテクニックのひとつだ。特にダウンしている相手が起きそうな時は片手で引っ張りながら片手でパンチすることで、ダウンタイムを延長させることができる。そうして最後の最後で両手で持ち上げて落とす。最初から持ち上げようとせず、パンチを駆使することでダウンを継続させるのがポイントになる。
以上、さまざまなテクニックの中から一部を抜粋した。ほかにも多くのテクニックが存在しているし、ステージごとのコツなどが有志によって発見されるなど、『Gang Beasts』の世界は奥深い。何もわからぬままゲームパッドをガチャガチャ入力するのも面白いが、操作が難しい分、自分の思いどおりに動かせた瞬間は格別だ。ぜひコツをつかんで、自分の手で奇怪なキャラクターたちを操ってほしい。