『スマブラSP』プレイヤー学生に奨学金を提供するプログラム開始へ。カルフォルニア大学アーバイン校で
カリフォルニア大学アーバイン校は、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』プレイヤーを対象とした奨学金を提供すると発表した。2019/2020年度から開始されるという。Nintendo LifeやDaily Esportsなどが報じている。
この奨学金制度は、ゲーマーとしても知られるStreet MediaのBrian Calle氏の5万ドルの支援により開始されるとのこと。Esports programやTAG Smash Ultimate加入者の学生を対象に、団体内の『スマブラSP』上位6プレイヤーに6000ドル相当が支援されるほか、さらなる追加費用も補填されるという。
流れとしては、10月から設立される『スマブラSP』の奨学金チーム(同大学学生のみ加入可能)に参加し、UCI Esportsの指導により週10~15時間練習をおこなう。成績としてはCGPA (Cumulative Grade Point Average)2.0を維持するなど条件もあるという。鍛錬を続け、Shine 2019トーナメントに参加し、トロフィーを勝ち取れば1万5000ドル相当がシェアされる。
カリフォルニア大学アーバイン校は、eスポーツに特に力を入れていることで知られている。アーバイン校はもともとコンピューターサイエンスに強い大学であり、UCI eSportsでもゲームデザイナー志望者向けのコースや、娯楽ソフトウェアにおける人間と機械の相互作用の歴史を学ぶコース、リハビリや訓練用のバーチャル環境構築を学ぶコースなどを開設し、これを「学究」としている。アーバイン校の在学生調査では、72%が自身をゲーマーと認識しているとの結果が出ており、そうした在学生とともに良い環境作りに取り組んでいるという(関連記事)。
同校はすでに『リーグ・オブ・レジェンド』や『オーバーウォッチ』でも同様の奨学金制度をスタートさせており、EVO 2019でもオオトリを飾り、同大会中もっとも多くの視聴者を獲得した『スマブラSP』にも白羽の矢が立ったのだろう。こうした試みにより、競技における環境面での整備がさらに進んでいくかもしれない。