『Sky 星を紡ぐ子どもたち』iOS向けに基本プレイ無料で配信開始。美しい世界で、共に光を集めるマルチプレイADV

thatgamecompanyは7月17日、『Sky 星を紡ぐ子どもたち』をiOS向けに配信開始した。『Sky 星を紡ぐ子どもたち』は、美しい空の世界を舞台に、光を集めるアドベンチャーゲームだ。

ゲームスタジオthatgamecompanyは7月17日、『Sky 星を紡ぐ子どもたち』をiOS向けに配信開始した。基本プレイ無料タイトルとなっており、ゲーム内購入としては後述するキャンドルなどが購入可能だ。まずはiOS向けに配信されたが、そのほかのAppleデバイスやAndroid、PCおよびコンシューマ機向けにも展開していく予定があるという。

『Sky 星を紡ぐ子どもたち』は、『風ノ旅ビト』を手がけたthatgamecompanyによるアドベンチャーゲーム。舞台となるのは、かつて栄華を誇った空の王国。プレイヤーは星を紡ぐ子どもとして、落ちてしまった星々を星座の元に届ける旅を通じ、この滅びの地に希望を取り戻していくこととなる。

プレイヤーは、多彩なフィールドを冒険していく。さまざまな場所にキャンドルが存在しており、そのキャンドルにふれれば光が手に入る。光を一定数集めれば、キャンドルに精錬可能。キャンドルはゲーム内では通貨として扱われる重要なアイテム。NPCにわたすことでエモートを覚えたり、他プレイヤーにわたすことでフレンドになることが可能。本作はマルチプレイタイトルということで、ゲーム内には他プレイヤーが存在しているが、彼らの姿は個性ない灰色。キャンドルを介してフレンドになることで容姿が視認できるというユニークなシステムが導入されている。

操作としてはバーチャルパッドによる入力を採用。左パッドで移動、右パッドでカメラの操作やジャンプ/飛行などが可能。それぞれのエリアには精霊が存在しており、彼らに会えば新たなエモートなどが獲得できる。会った精霊数に応じてエリアが解放されていく仕組み。キャンドルや精霊にあうためにも探索を進めていく。翼を集めて、さらに高く飛べるようにしていくのもいいだろう。そのほか、ハートやセッションといった多岐にわたるインタラクティブな要素が用意されている。

筆者も少しプレイしたが、グラフィックやそれに伴う没入感は『風ノ旅ビト』級であるが、それでいて探索についても楽しめる、意欲的な作品であるという印象を受けた。操作もiPhone向けに最適化されきっており違和感なし。空を題材にした際立つビジュアルだけでなく、水谷立氏らが手がける“音ざわり”も世界への没入を助けてくれる。筆者のiPhone 7では低画質モードが余儀なくされたが、上位機種ならばこの世界の本質的な美しさを堪能できるだろう。

シーズンイベントの実施やアップデートによる新要素の追加も予定されている。ゲーム内購入可能な期間限定のシーズンコンテンツも存在するように、ライブサービス型として運用される意図を感じさせる本作。無料で遊べる範囲でも、thatgamecompanyたる魅力が感じられるタイトルになっているので、ぜひiOSデバイスをお持ちの方はダウンロードしてみてほしい。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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