『ゼノブレイド2』あらゆる状況で「落下死」が可能となる、不思議な隠しコマンドが発見される

『ゼノブレイド2』にて、あらゆる状況で「落下死」が可能になるという、おそらくデバッグ用のコマンドが発見され、国内外のコミュニティにてちょっとした話題になっている。

『ゼノブレイド2』にて、あらゆる状況で「落下死」が可能になるという、一風変わったコマンドが発見され、国内外のコミュニティにてちょっとした話題になっている。2017年12月にNintendo Switch向けに発売された『ゼノブレイド2』は、広大な世界を探索するのがひとつの醍醐味。そんな探索の楽しさを支えるのは、広大なマップだ。ひとつのエリアでも場所によっては高低差が激しい場所があり、高低差のある移動に際しては落下ダメージも用意されている。さらには、足場のない場所へ飛び込んだ場合は一発で死亡扱いとなる。ペナルティこそないが、リスポーン地点まで戻されるということで、落ちないようにしようという緊張感は持つだろう。そんな『ゼノブレイド2』プレイヤーにはおなじみの「落下死」がいつでもどこでも楽しめるという、奇妙な隠しコマンドが発見されている。

やり方としては、Nintendo SwitchのLとRとZLとZRとXと十字キーの下の6つのボタンを5秒間長押しするというもの。Xボタンを押すとスキップトラベルが開かれてしまうので、うまくXボタンを機能させないように、Rなどを少し早めに押すのがポイントとなる。この6ボタンの5秒以上長押しをすると、レックスとお供のブレイドが、溺れるようなモーションをし、直後死亡する。着地不可のエリアに飛び込んだ時と同じモーションで死亡するゆえに、落下死であると人々に認識されているわけだ。なお、ほかのパーティーメンバーはノーリアクション。主人公とそのブレイドだけが急にバタつき死亡するというシュールな絵面を目撃するだろう。

興味深いのは、この「落下死」はあらゆるシチュエーションで再現可能であるということ。フィールド移動中はもちろん、会話中やショップでの買い物中、そしてイベント中(ムービー中は入力を受け付けない)でも、該当ボタンの入力をすればレックスらは落下モーションに入る。会話やショップ中自体はそのまま進行されるものの、イベントが終わるとすぐに死亡扱いになりリスポーンする。会話中であれば、カメラを動かしその“落下モーション”をじっくり堪能できる。会話をしながら落下モーションに入る奇妙なレックスたちを眺めるのも一興だろう。なお戦闘中に長押しコマンドをした場合は、落下モーションはなく普通に倒れる。大型拡張「黄金の国イーラ」でも、同様の現象は確認可能だ。

詳細な発見経緯は不明であるが、Niche Gamerによるとこれを発見したのは、TwitterユーザーDigi氏(鍵付き)であるという。氏の発見によって国内外のコミュニティに拡散され、一部の人々がこの落下死コマンドを楽しんでいるというわけだ。順当に考えれば、デバッグ用に残されたコマンドかと思われる。この落下死コマンドを用いて、広大なマップのバグ取りがおこなわれたのだろう。とはいえ、発売から1年半以上が経つ今、6つのボタンを5秒以上押すという複雑なコマンドがなぜ見つかったのか。その点は謎であり興味深くもある。

『ゼノブレイド2』は、複雑な戦闘システムや迷いやすいマップ構造などもあり、発売直後こそはユーザーの戸惑いの声も散見されたが、ユーザーの理解が進むと同時にアップデートにより問題が解消され、遊びやすさと奥深さを併せ持つRPGとなった。2018年10月時点で全世界150万本以上を売り上げているほか、2019年5月22付のニンテンドーeショップダウンロードランキングでは4位にランクイン。2本購入で税込9980円となる「ニンテンドーカタログチケット」の対象タイトルとなっており、定価8618円で対象タイトルに選ぶお得感あり。キャンペーンの追い風を受けているかもしれない。

2019年でも多くのユーザーに遊ばれる『ゼノブレイド2』だからこそ、今回のような隠しコマンドが発見された可能性はありそうだ。いずれにせよ、150万人以上の人々が遊ぶヒットタイトルの隠しコマンドが“今”発見されるというのは、なかなかに胸躍る話ではある。今回の現象は、YouTubeなどに動画を投稿するブロガーhyperT氏が解説映像を出しているので、そちらを参考にしてみるのもいいかもしれない。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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