『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』で、リンクが自由に空を飛ぶ舞空術「流鏑馬ホバー」グリッチが発見される。新たな可能性を生む大発見
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にて、またしても大技が発見された。その名も「流鏑馬ホバー」グリッチ(命名者は後述するメレシスト氏)。発見者は、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の新たな遊びの可能性を模索していたメレシスト氏である。Discordハイラル道場チャンネルで発見報告と検証がなされた。氏からうかがった話を踏まえて、このグリッチの発見の経緯や再現方法を整理する。
【UPDATE 2019/7/9 9:00】
発見場所となったコミュニティ情報を追記
このグリッチは、結論からいえば舞空術の如くリンクが空を飛ぶことができるようになるグリッチだ。リンクは地上にいながらも足が地面につかないようなモーションで立ち、ジャンプを重ねれば重ねるほど上昇していくという仕組み。もちろん、何もしない状態だと下降していくが、ジャンプを連打することで制限なく空を飛ぶことができるというなんとも型破りなグリッチである。
※ 氏が投稿した動画。動画内のさまざまなシーンで再現方法やその現象が確認可能
メレシスト氏の見つけたバグです
グリッチや小ネタ-glitches-and-exploitsチャンネルより#ゼルダの伝説 #BreathoftheWild #NintendoSwitch pic.twitter.com/QFsRNfuwFb— ハイラル道場 (@HyruleDojo) July 8, 2019
再現方法としては、フィローネ草原の馬宿の西でプレイできる流鏑馬が鍵を握る。流鏑馬を始めたのち、残り時間が少なくなってきたタイミングで、いずれかの方法で野生の馬の上へと乗り込む。野生の馬は乗るとがんばりゲージを消費してなだめる必要があるが、がんばりゲージを保持しながらうまくなだめるプロセスの中で時間切れに持ち込む。時間切れになると画面は暗転し受付のところに戻るが、リンクと馬がカメラから外れていく奇妙な状態となり、そのまま馬と共に空を飛んでいくのだ。この現象自体がかなり斬新で面白いが、この状態で馬に乗っていないセーブデータを読み込んだり、ファストトラベルしたり、爆弾矢を自身に打ち込みリンクを引き離せば、前述した舞空リンクが誕生する。メレシスト氏は早速、この舞空状態のリンクで、空を翔けたり神獣などボスと戦ったりと、さまざまな遊びを試みている。
発端は、メレシスト氏が同じく『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の遊びを探求するオカメいんこ氏が発見した、馬から大ジャンプするというグリッチ「馬垂直ジャンプ」を試していたことに起因する。氏はこのグリッチを用いて何かできないかと探している最中、ゲーム内のミニゲームである流鏑馬中に使用してみることを思いつく。はじめは大ジャンプ中に風船を割るにとどまっていたが、この最中に野生の馬を発見し、その馬に乗ってみることにひらめく。試行錯誤を重ねる中で、馬に乗ったまま時間切れにしてみてはどうかだろうかと思い、試してみたことが今回の「流鏑馬ホバー」の発見につながったそうだ。
馬垂直ジャンプのセットアップ!
#ゼルダの伝説 #BreathoftheWild #NintendoSwitch pic.twitter.com/nbqRY98aiR— オカメいんこさん (@Bot__W) July 7, 2019
7月8日の夕方にメレシスト氏が発見したこのホヤホヤグリッチは、まだセットアップこそ確立されておらず、馬と奇妙な状態になったのち、ロードは二回する必要があるなど、諸説あるようだ。しかしながら、さまざまユーザーに再現されており、現象自体は実証済み。流鏑馬中に野生の馬に乗ること自体は若干難易度が高いが、このレベルの発明にしてはかなり再現しやすい部類に入りそうだ。
Credit:メレシストさん
お腹いたい、ぶんぶん振り回される
#ゼルダの伝説 #BreathoftheWild #NintendoSwitch pic.twitter.com/G0xl2Ld5US— たっちょ (@tuissu) July 8, 2019
鳥人間チャレンジ 空中歩行部門
Credit to:メレシスト#BreathoftheWild pic.twitter.com/oLRwrFixi1— ゆきのさん (@yukino_san_14) July 8, 2019
やりこみプレイヤーが、ほかのやりこみプレイヤーのアイデアから刺激を受け、「空を飛ぶ」という革新的な遊びが発明された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』。発売されてから2年半近く経ちながら、いまだ情報が共有され付けるコミュニティの分厚さとその熱意が、さまざまな遊びを生み出している。そのグリッチ自体にもかなりのインパクトがある「流鏑馬ホバー」を使って、今後どのような遊びが生まれるのか。発見を喜ぶとともに、今後の遊びの発展が非常に楽しみである。