『Hunt: Showdown』8月27日Steamにて正式リリース。2人1組のバウンティハンターが、怪物だらけの田舎で賞金稼ぎに励む緊迫のPvPvE

『Hunt: Showdown』が8月27日、Steamにて正式リリースされる。『Hunt: Showdown』は2人1組のバウンティハンターが、怪物だらけの田舎で賞金稼ぎに励む緊迫のPvPvEマルチプレイゲーム。2人1組ではなくソロプレイヤー同士で争うクイックプレイも実装済み。

Crytekは7月3日、『Hunt: Showdown』をPC(Steam)および海外Xbox One向けに、8月27日に正式リリースすることを発表した(日本語非対応)。海外向けには今秋にPlayStation 4版も販売される予定だ。なお各プラットフォームのパッケージ版は、Koch Mediaが担当することも正式発表された。

『Hunt: Showdown』は2018年2月にSteam早期アクセス販売を開始。モンスターの巣窟と化した19世紀末ルイジアナ州の沼地や農地、廃墟化した街を舞台に、怪物を狩るバウンティーハンターたちが賞金首を狙って競い合うマルチプレイFPSである。

まずは操作するバウンティハンターを雇い装備を整えるところからスタート。準備ができたら2人1組もしくはソロでマッチに参加する(最大10人参加)。目標はターゲットであるボスモンスターを倒し、戦利品を持ち帰ることである。まずは異世界物質を探知する「ダークサイト」能力を発動することで、マップ各所にある痕跡の位置を確認。痕跡を直接調べることで、「ボスがいない場所」がマップ上グレーアウトされ、少しずつ居場所を特定できるようになっていく。

ボスは巨漢ブッチャー、巨大スパイダー、実体化する期間の限られたアサシンといった強敵ばかり。見事討伐できたら、ボスが消滅するまで待ち、戦利品を入手する。戦利品の出現を待つまでは、ボス消滅地点が全プレイヤーに知らされるため、手柄を横取りしようと襲ってくる者たちから身を守らねばならない。うまく戦利品を回収して、脱出地点までたどりつければ勝者となる。戦利品を持って逃げている間は、自分の居場所が他プレイヤーの画面に表示されるため、追手や待ち伏せに神経をとがらせて脱出を図るのだ。戦利品所持者は短時間のみダークサイドを発動することで他ハンターの居場所を確認できる。この力を有効活用して襲撃を避けたり、先手を打って山場を切り抜けるのだ。このように本作は、獲物を狩った者が狩られる側にまわっていくPvPvE形式のハンティングゲームとなっている。

ボス個体以外にも、ゾンビ化した人間「Grunt」、体内の巣から虫を飛ばしてくる「Hive」、頭部の欠けた大男「Meathead」など、マッチ中には不気味な怪物と出くわすことになる。怪物と戦い物音を立てれば、他プレイヤーに居場所を知らせてしまう。聴覚情報が重要なゲームであり、銃声、足音、動物の鳴き声、モンスターのうめき声、ハエがむらがる音まで、サウンドデザインには光るところがある。なおハンターはそれぞれ特性が異なり、無事生還すれば性能を強化できるのだが、死亡すると装備品とともに帰らぬ人となる。そうすると、また新たにハンターを雇うところから始めることになる。

本作は早期アクセス開始から20回近くのアップデートが重ねられており、新ボス、新マップ(Lawson Delta)、新武器、新たな時間帯でのマッチ展開、デイリー/ウィークリーチャレンジ、2人1組ではなくソロプレイヤー10人で対戦するクイックプレイなど、さまざまなコンテンツが追加されてきた。

新ボスのThe Assassin

5月のアップデート6.0では、新ボス「The Assassin」、新武器「Lemat Mark II」「Lebel 1886」そして爆薬仕込みのランス。遺体をあさると体力が回復する「Ghoul」といった新しいハンター特性。さらに弾薬箱や、複数種のトリップマイン(罠に引っかかった敵を束縛するタイプや、罠に引っかかると上空にフレアが打ち上げられるタイプ)などが追加された。また早期アクセス当初は最適化不足が著しかったが、パフォーマンスも安定しつつある。

なおクイックプレイのルールは通常モードとは異なり、マッチ展開が速く、PvPを重視している。まずはマップ上にある4つのリフトを閉じることが目標となり、最後のリフトを閉じたハンターは、リフトからエネルギーを得る。そこからカウントダウンが終わるまで生き延びればミッション完了。ただし他のハンターに倒されると、エネルギーは倒した者に移る。カウントダウン終了時のエネルギー所持者が勝者となり、残りのハンターは身体が消滅する。

正式リリース時のアップデート内容も徐々に公開されており、女性ハンターの登場、既存武器の別種としてBornheim No.3 Extended、Lebel 1886 Marksmanなどの追加が予告されている。ハンターの特性の幅も広がっていく予定であり、正式リリース時には、消音近接攻撃が可能なSilent Killer、罠設置時の音を軽減するPoacher、ジャンプやよじのぼり動作中の音を軽減するLightfoot、罠がハイライトされるVigilant、レバーアクションライフル使用中は発射後も覗き込みエイム状態を保持できるIron Repeater、敵が投げ込んできた爆発物を解除できるDauntlessなどが加わる。

そのほかマップのレベルデザイン変更(Stillwater Bayou、Lawson Delta)も計画されている『Hunt: Showdown』の正式リリースは8月27日を予定。現在Steamサマーセール期間中につき、早期アクセス販売中のSteam版が25%オフの2475円で購入可能となっている。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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