『ディビジョン2』7月配信の「DC郊外:エクスペディション」ではスキル系ビルドの大幅強化を予定。高DPS武器ビルドと同等の有用性を目指す
Ubisoftは6月27日、『ディビジョン2』の開発者ライブストリーム「State of the Game #126」を配信。7月配信予定のタイトルアップデート5に関する情報を明かした。タイトルアップデート5では、新しいストーリーミッションや新しいフリーイベント「エクスペディション」を実装するエピソード1「DC郊外:エクスペディション」が配信されると同時に、スキル全般の大幅な見直しが計画されている。
以下はタイトルアップデート5で予定されている変更内容:
設計図
どの入手ルートであっても、全設計図を揃えられるようになる。つまりコントロールポイントの警戒度3〜4攻略だけでも全設計図を収集可。それらの設計図はイナヤからも購入できるようになる。
エキゾチック装備
ヒロイック難易度のボスがエキゾチック装備をドロップするようになる。最大ギアスコアのエキゾチック装備を入手する新しい方法となる。ただしネメシスのようにクラフトが必要なエキゾチック装備に関しては、クラフトしたことがなければドロップされない。
また最大ギアスコアに到達したエキゾチック装備の性能は、必ず最大値となる。
フラッシュライト
ピストルにフラッシュライトのアタッチメント追加(!)。
キャシー・メンドーサ
キャシーがギアスコア500品、ネームドアイテム、エキゾチック装備を販売するようになる。
クラフトステーション
クラフトステーションをギアスコア500までアップグレード可能になる。アップグレードにはギアスコア490の武器、ギアスコア490の防具、そして素材が必要。
再調整
クラフトした装備品を再調整用に使えるようになる。再調整材料としても、再調整先としても利用可能。
新武器
・Carbine 7 アサルトライフル(新タレント付き)
・Stoner LMG(新タレント付き)
・Diamondback レバーアクションライフル
新エキゾチックグローブ
BTSU(Black Tusk Special Unit)の新エキゾチックグローブ追加。オフェンススキルとクラウドコントロールスキルのハイブリッドビルド用のグローブであり、それら2種類のスキルを混ぜて使うことでバフ効果が得られるという。例としては、リモートパルスに条件付きで爆破効果を付与すると紹介されている。
スキルの刷新
各種スキルの攻撃力、回復量、クールダウンなどの見直し、そしてスキルModの強化により、スキル系ビルドの有用性を高めることが目的。現状、スキル系ビルドの中で強いのは爆破系スキルを使うものであるが、今後のアップデートでは爆破系スキルをさらに強化しつつ、タレットやシールドも同等の有用性を発揮できるよう上方修正する予定。たとえば3000スキルパワー用のタレットModは、現状ダメージを25〜30%上げるが、タイトルアップデート5では150%にまで引き上げるという。
強化の基準としているのは、現行のDPSメタである。現在アサルトライフルビルドでは200万~300万DPSを出せる。この数値をベンチマークとして、スキル系ビルドのDPSを引き上げていくことが狙いだ。なお敵単体に対する継続的DPSは、今後も武器による攻撃が一番高いことに変わりはない。
また「クールダウン短縮」の効果を廃止し、「スキルヘイスト」に変更することも告知された。現状はクールダウン短縮ビルドによりスキルを高速で回していくことが可能。これでは問題があるとしてクールダウン短縮効果をスキルヘイストに置き換えるという。そのかわり、現在付いている補正効果に+33%の調整を加えたり、3000スキルパワー用の「スキルヘイスト200%」Modを用意したりと、変更にともなう配慮はされるようだ。クールダウン短縮とスキルヘイストの違いは以下のとおり。
・クールダウン短縮
スキル再利用までのクールダウン時間そのものを短縮。通常時のクールダウンが100秒だとしたら、クールダウン短縮50%=クールダウン50秒になる。
・スキルヘイスト
1秒あたりのクールダウンタイマー進行を速める。通常時のクールダウンが100秒だとしたら、スキルヘイスト50%=クールダウン66.66秒になる(1秒あたり1.5秒相当のクールダウンタイマー進行)。
タイトルアップデート5/DC郊外:エクスペディションの、PCテストサーバーでのテスト運用開始は7月1日を予定。具体的なスケジュールは後日公開される。余談ながら動物を倒してもシグネチャー武器の弾薬を入手できてしまう現象はバグであり、修正予定となっている。
また『ディビジョン2』のコミュニティでは、戦利品の満足度の低さが話題となっている。そうした意見があることは開発陣も理解しており、改善が必要であると考えているという。戦利品の入手方法に満足してもらうことと、戦利品自体の満足度を高めること。このふたつの課題に取り組んでいるとのことだ。
たとえば、現状はひとつのブランドセットにつき3部位の装備品しか存在していないブランドもあり、ビルドを構築する上で装備品の組み合わせの幅を狭めているという指摘を受けていた。そこで各ブランドセットに全部位分(6部位)の装備品を用意することが検討されている。こちらの変更は実装時期未定である。
(修正 2019/07/01 10:43)現状すべてのブランドセットが3部位のみ対応しているかのような表現であったため文章修正。