サービス終了迫る『マインクラフト: ストーリーモード』海外Xbox 360版のDLCが「各1万円」で一時的に販売再開
開発・販売元Telltale Gamesの閉鎖により販売終了が発表されていた『マインクラフト: ストーリーモード(Minecraft: Story Mode)』について、Xbox 360版のDLCが一時的に配信再開された。ただし、たとえば米国では99.99ドル(約1万800円)と、元々の価格よりも非常に高額に設定されていることで海外で話題となっているようだ。
『マインクラフト: ストーリーモード』は、『マインクラフト』の世界観を用いたアドベンチャーゲームで、シーズン1とシーズン2の2作が発売。日本でも、シーズン2のパッケージ版がPS4向けに発売された。しかし、2018年11月に販売元であるTelltale Gamesが資金難により閉鎖する運びとなり、同社タイトルは軒並みストアから姿を消すことに。『マインクラフト: ストーリーモード』も例外ではなく、すでに各ストアでの販売は終了しており、今年6月25日にサポートとサービスを停止すると発表された。さらに、6月25日以降はコンテンツの再ダウンロードができなくなるとして、購入者に注意喚起もおこなっていた(関連記事)。
今回、海外Xbox 360向けのDLCが配信再開されたのは、購入者に再ダウンロードしてもらうための措置であるという。ゲーム本体は販売再開されていないのはそのためだろう。本作はエピソード形式で販売され、ゲーム本体にエピソード1を収録。その後のエピソードはDLCにて購入する形だった。各エピソードの価格は、元々は4.99ドル(約540円)だったが、冒頭で述べたとおり、今回の配信再開にあたってつけられた価格は各99.99ドルである。メーカーの発表によると、誤って新規に購入してしまう人が出ることを避けるために、あえてこのような高額設定にしたのだという。しかし、購入手続きをおこなえば実際にお金が引き落とされてしまうため、買わないよう注意を呼びかけていた。
既に購入済みの人に再ダウンロードしてもらうためだけなら、購入履歴の紐づいたユーザーのアカウントを参照し、内部的に対応できないものかと考えてしまう。実際、販売終了したXbox 360ゲームでも、再ダウンロード可能なものは多い。しかし、Xbox 360のストアにおいては、販売再開させることが唯一の対処方法だったのだそうだ。ゲーム本体は販売再開していないのは、もしかするとDLCにのみ何らかの技術的制限があったのかもしれない。たとえば、同じく販売終了した『Rock Band Blitz』のXbox 360版も、DLC楽曲だけは今も(通常価格にて)販売を継続している。
超高額設定のDLCというと、インティ・クリエイツが開発した美少女シューティングゲーム『ぎゃる☆がん だぶるぴーす』の「フェロモンZ」が思い出される。ゲーム内にて女の子を透視した際などに、下着がバッチリ見えるようになる“超上級者向け”アイテムで、1万円で販売された(関連記事)。ジョークアイテムということもあり、実際にユーザーが購入することは想定していないため高額に設定したそうで、値付けの意図としては今回の一件に近しいところがある。
ともあれ、『マインクラフト: ストーリーモード』は今月6月25日をもって完全にサービスを終了する。いずれかのプラットフォームにて本作のシーズン1・2を保有している方は、それまでにすべての購入済みエピソードをダウンロードして保存しておこう。