『They Are Billions』日本語対応でSteam正式リリース。ゾンビの大群から人類を守るスチームパンクRTSにストーリーモード追加

『They Are Billions』がSteamにて正式リリースされた。日本語にも対応。『They Are Billions』はゾンビの大群から人類最後のコロニーを死守するRTS。正式リリースにあわせてストーリーモードが追加された。

Numantian Gamesは6月19日、『They Are Billions』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/The Humble Store)。Steamでの販売価格は2990円となっており、6月26日までは10%オフの2691円で購入できる。日本語字幕・インターフェイスにも対応済み。本作は2017年12月に早期アクセス販売が開始された、シングルプレイ用の拠点防衛RTS。スチームパンク風の終末世界にて、ゾンビの大群に包囲された生存者たちが命がけのコロニー建設・防衛に挑む。

『They Are Billions』はポーズ機能ありのリアルタイムストラテジーゲーム。労働者の人数や食料・資源の生産量を管理しながら、居住・資源生産施設を建設し、コロニーを拡大していく。防壁を守るための設備や傭兵を準備したり、防壁の周囲をパトロールすることも重要。人口や施設が増えると食料・資源の消費量も増加するため、それを上回る速度でコロニーを拡大せねばならない。すると防衛地点が増え、兵力の配置など考慮すべきポイントも多くなる。そうして徐々に領土を広げつつ、一定日数ごとに訪れるゾンビの襲撃に備えねばならない。ゾンビ1体1体にAIが備わっており、最大2万ユニットまで描写可能だという。一度コロニーへの侵入を許すと住民たちが感染し、ゾンビの群れがさらに巨大化。築き上げてきた要塞がみるみるうちに崩壊していく。下手な防衛網では人々を守り切れないシビアな難易度が売りのゲームだ。

今回の正式リリースにあたっては、キャンペーンモード「The New Empire(新帝国)」が追加された。文明崩壊から200年が経過した2260年、人類の大半が歩く屍と化した世界にて、「New Empire(新帝国)」の人々は隕石の巨大クレーターを防壁がわりにした都市にて生活を送っていた。だがクレーターにとどまっていては、人類の未来はひらけない。そこでプレイヤーは拠点を拡大すべく、新帝国軍の指揮官として危険なクレーター外の世界に旅立つ。古代要塞を探索し、感染病が広まる前にあったテクノロジーを取り戻し、新たな住処を築くのだ。

まず最初にメインユニットとなるキャンペーンヒーローを選択することになる。重兵器を扱うカエルスか、射撃速度の速い2丁のピストルを持つカリオペか。どちらかを選んで物語をスタートさせる(ヒーローは、古代施設に単身潜入する「タクティカルミッション」でのみ操作)。キャンペーンの大まかな流れとしては、まずミッションマップにて次の目的地を選択。各目的地での勝利条件を満たすことでミッションをクリアし、次の目的地をアンロックしていく。ミッションの難易度は1~5の5段階で示されており、どのミッションをこなしていくのか慎重に判断しながら進めていくのだ。48ミッション、計60時間以上のキャンペーンとなっており、90種のテクノロジーがアンロック可能なテクノロジーツリーを解除することで軍の生存率を高めることができる。

キャンペーンモードは序盤からある程度ゲームに対する理解が求められるため、チュートリアル感覚で挑むと戸惑うだろう。Steamコミュニティでも、序盤のミッションから失敗を繰り返したとの報告が複数あがっている。なおキャンペーンの難易度は、キャンペーンダッシュボードより変更可能だ。

キャンペーン以外には、サバイバルモード、コミュニティチャレンジ、カスタムレベルという3種類のコンテンツがプレイ可能。サバイバルモードは、地形・天候・感染者数がランダム化されたマップにて、目標日数間コロニーを死守するゲームモード。正式リリースとあわせて「Deep Forest」「The Caustic Lands」という2つの新シナリオが追加されている(後者は最難関シナリオ)。コミュニティチャレンジは週替わりの固定サバイバルマップにてハイスコアを目指すチャレンジモードだ。最後のカスタムレベルは、コミュニティで制作されたレベルをプレイできるコンテンツである。

The Caustic Landsマップ
Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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