Guerrilla GamesのリードプロデューサーPatrick Munnik氏が逝去。『Horizon Zero Dawn』や『Killzone: Shadow Fall』開発を指揮
Guerrilla Gamesは6月13日、同社でリードプロデューサーを務めていたPatrick Munnik氏が逝去したことをTwitterにて報告。享年44歳であった。Munnik氏は2011年1月1日Guerrilla Gamesに入社。同社の代表作『Killzone: Shadow Fall』や『Horizon Zero Dawn』の開発にリードプロデューサーとして携わる。同社に入社する前は3D設計会社Navigramと情報通信技術サービス会社Getronicsの両社でプロジェクトマネージャーを務めていた。
It is with great shock and sadness we inform you that our lead producer Patrick Munnik is no longer with us. We are eternally grateful to have had our greatly valued and much loved Patrick on our team. pic.twitter.com/IpeNvSMmht
— Guerrilla (@Guerrilla) June 13, 2019
Munnik氏が開発に携わった『Killzone: Shadow Fall』、『Horizon Zero Dawn』の両作はどちらもゲーマーから大きな注目を浴びてきた。『Killzone: Shadow Fall』は表現力豊かなストーリーと戦略性の高いマルチプレイで人気を博したFPS。全世界で210万本の売上を突破し、PS4ローンチタイトルとして成功を収める。
『Horizon Zero Dawn』は“狩り”というプリミティブな要素と“機械獣”というSF要素を融合させた世界観が特徴のオープンワールドゲーム。息をのむような緻密なグラフィックとダイナミックなハンティングアクション、そして壮大なストーリーが評価され、PS Awards 2017をはじめ数々の賞を受賞した。このような大作ゲームに携わる一員がいなくなってしまうということは大変心苦しいことであるだろう。
Guerrilla GamesはTwitterへ投稿された今回の報告で「とても大きなショックと悲しみです。私たちのチームで非常に高く評価され愛されてきたパトリックに永遠に感謝しています」とMunnik氏への哀悼の意と感謝を捧げている。
この投稿にはTwitterユーザーやファン、各界の著名人、そして各ゲーム企業からもMunnik氏の死を悲しむコメントが寄せられた。『ウィッチャー3』を開発するCD PROJEKT REDは「お悔やみ申し上げます。」とコメント。また海外メディアIGNで、フロントマンとして活躍していたGreg Miller氏は「みんな大好きです」とコメントを寄せた。ほかにも『God of War』の開発を牽引するCory Barlog氏ならびにSanta Monica StudioやBungie、DICE、505 Gamesなどからもコメントが寄せられ、Munnik氏の人望の厚さを感じさせる。
今回の報告はゲーマーにとっても遺憾な出来事となってしまった。しかし決してGuerrilla Gamesはなくなったわけではない。昨年7月には新規・既存IPの短期スパンでのリリースを目指すためスタッフを150人増員するなど、まだまだ成長を遂げている(関連記事)。Patrick Munnik氏がゲーム業界に残した功績はこれからも語り継がれ、そして進化を遂げていくのだ。