『サイバーパンク2077』のキアヌ・リーブスは単なるゲスト出演ではない。ゲーム中はキアヌとずっと一緒
CD PROJEKT REDは6月10日、「Xbox E3 2019 Briefing」にて『サイバーパンク2077』を2020年4月16日にPlayStation 4/Xbox One/PC向けに発売することを発表した。さらに同作には俳優のキアヌ・リーブス氏が登場することが明かされた。そのキアヌ・リーブス氏は、単なるカメオ(ゲスト)的な出演ではなく、コンパニオンキャラクターとしてゲームに登場する。同氏が演じる「ジョニー・シルヴァーハンド」は『サイバーパンク2077』において主人公の次に出番が多いキャラクターになるようだ。
『サイバーパンク2077』はシングルプレイ専用のオープンワールドRPG。サイバーパンクな世界観の巨大都市ナイトシティを舞台にサイボーグの主人公V(ヴィー)の物語が展開する。本作は一人称視点のゲームで激しい銃撃戦ができるだけでなく、RPG的な成長要素や重厚な物語も用意されている。
キアヌ・リーブス氏が演じるのは「ジョニー・シルヴァーハンド」。Game Informerによるとジョニー・シルヴァーハンドは「デジタル・ゴースト」であり、主人公の心の中にのみ現れて、プレイヤーに語りかけてくるそうだ。『サイバーパンク2077』のゲーム中のほぼすべての場面においてジョニー・シルヴァーハンドが登場するという。ゲーム中、彼は基本的に声で主人公のサポートをするとのこと。公式シネマティックトレイラーではジョニー・シルヴァーハンドはホログラムのような姿でも主人公の前に姿を現している。主人公Vにデジタル・ゴーストのジョニー・シルヴァーハンドが見えるようになった理由は明らかになっていない。発売日が近づくか、もしくは本編にて判明するのだろう。なお、キアヌ・リーブス氏は、音声収録のために15日近くCD PROJEKT REDに滞在していたことも明かされている(Twitch)。
ジョニー・シルヴァーハンドは『サイバーパンク2077』の原作であるテーブルトークRPG『サイバーパンク2.0.2.0』に登場するキャラクターだ。ジョニー・シルヴァーハンドは伝説的なロックバンド「サムライ」のボーカルを担当しており、その音楽で管理社会に抵抗するメッセージを発信している。『サイバーパンク2.0.2.0』ではロッカーボーイというロールが割り当てられている。『サイバーパンク2077』のクエスト・ディレクターのMateusz Tomaszkiewicz氏は、ジョニー・シルヴァーハンドのキャラクターを「彼は信念を持った人間です。彼はロッカーボーイで有名人ですが、同時にシステムとも戦っています。」と前出のGame Informerのインタビューで説明している。
『サイバーパンク2077』のジョニー・シルヴァーハンドはもちろん原作のキャラクターから影響を受けている。原作のキャラクターの重要性や人柄を考えた結果として、キアヌ・リーブス氏の起用は「自然なことである」とTomaszkiewicz氏は述べている。キアヌ・リーブス氏は多くの映画で主演を務めており、なかでも「マトリックス」シリーズが有名。「マトリックス」ではコンピューターに支配された世界に抵抗するヒーローを演じていた。また近年は「ジョン・ウィック」シリーズや「トイ・ストーリー4」に出演しているスーパースターだ。彼が『サイバーパンク2077』において、有名人でなおかつ民衆のために戦うジョニー・シルヴァーハンドを演じるのはある意味では必然ということだろう。