母子が終末世界を旅するゾンビサバイバル『UNDYING』PC向けに発表。母は“手遅れ”になる前に、息子に生きる術を教え込む
中国・北京に拠点を置くインディースタジオVanimalsは6月11日、サバイバルゲーム『UNDYING』を発表した。プラットフォームはPCで、2020年第1四半期にSteamにて早期アクセス販売を開始する。
『UNDYING』の舞台となるのは、ゾンビが至るところを徘徊し、そのゾンビに噛まれた人間は感染してゾンビ化するという連鎖を繰り返している終末世界だ。主人公は、Anlingという名の女性。母親である彼女は、息子のCodyと共にこの世界を旅している。その目的は、Codyに生きる術を教え、そして息子のためにどこか安全な場所を探すこと。
というのも、彼女はゾンビに噛まれて感染しており、遅かれ早かれゾンビになってしまう運命にあるのだ。そうなってしまう前に、愛する息子がこの過酷な世界を生き抜いていけるよう育てなければならない。
プレイヤーはAnlingを操作し、Codyを連れて資源を求めて街を探索する。街には多くのゾンビが徘徊しているが、公開されたトレイラーを見る限り、ふたりを見つけたからといって必ずしも襲いかかってくる訳ではないようだ。また、本作のゾンビはゆっくりと歩くタイプであることが分かる。しかし、いざゾンビに襲われると、銃や斧などの武器で立ち向かわなければならない。特に資源の存在する場所には、ゾンビの脅威が待っているようである。
食料などの資源は、母子の飢えや喉の渇きを癒すために必要であり、それと同時にAnlingのゾンビ化を遅らせる役目もある。しかし、入手できる資源には限りがあるため、プレイヤーにはどちらにどれだけ割り振るのかといった管理が求められる。母親がゾンビになってしまう前に、息子の安全を確保するという目的を達成するためには、効率良くゲームを進める必要があるだろう。そのためにはCodyの成長が欠かせない。
Anlingはゲームプレイを通じて、戦闘であったり料理やクラフトなどさまざまなサバイバルスキルを獲得する。そして、そのスキルを息子のCodyに受け継がせることが可能だ。トレイラーの中でも、Anlingから料理を教わる様子や、最初は母親の後ろに隠れていただけだったCodyが、銃でゾンビに立ち向かうようになるなど、成長していく様子が見られる。母子が協力し合えるようになることで、より長く旅を続けることができるわけだ。ひいては、Codyがいつか独りぼっちになってしまっても、生き抜いていけるようになるのだろう。
『UNDYING』は、一般的なゾンビサバイバルゲームと重なる部分を持ちながらも、悲壮感漂う母子をテーマに据え、旅をする理由やゲームシステムに落とし込んでいる点が興味深い。ゲームのさらなる詳細が気になるところである。