『Destiny 2』9月に基本プレイ無料化&Steam配信へ。Stadia対応や大型DLC「Shadowkeep」とあわせて、Bungieの新たな時代が幕を開ける
【UPDATE 2019/06/07 4:11】
『Destiny 2』の新DLC『Shadowkeep(影の砦)』に関する情報が公式サイトに追加された。作り変えられ歪んでしまった月を舞台に(広さは前作の2倍)、エリス・モーンと協力して謎に包まれた敵の根城へと突入する。また基本プレイ無料版『Destiny: New Light(新たな光)』の専用ページも開設されている。
【原文 2019/06/07 2:31】
Bungieは6月7日、開発者ライブストリーム「The Next Chapter for Destiny 2」を実施。同社が開発・運営するアクションRPG『Destiny 2』を、今年9月に基本プレイ無料化すると発表した。無料で遊べるのは本作のゲーム本編とイヤー1コンテンツ。新たなタイトルは『Destiny 2: New Light』となる。ゲームを始めてから短時間でギャンビットを遊べたりと、コンテンツ解除までの道のりが短縮。またPC版の配信先はbattle.netからSteamに変更される。
(追記 2019/06/07 3:00)詳細はまだ調整中ながら『Destiny 2: New Light』ではパワーレベル750の状態でゲームを開始できる予定。ストーリーキャンペーンのクリアは任意となる。
『Destiny 2』は同日情報が公開されたストリーミングサービス「Google Stadia」にも対応(Stadiaの日本展開は未定)。さらにPC/Google Stadia/PlayStation 4/Xbox One間での「クロスプラットフォームセーブ」が導入されることも明かされた。なお本作ではPlayStation 4版にて先行配信コンテンツが提供されてきたが、今後はそうした特定プラットフォームでの先行配信は行わないとも伝えられている。
https://www.youtube.com/watch?v=92ZTyVWzTNc
基本プレイ無料化される9月17日には、大型DLC『Destiny 2: Shadowkeep』が配信開始。前作『Destiny』で登場した「月」に再び訪れることとなるホラーテイストのDLCだ。なお「Shadowkeep」はスタンドアロンDLCであり、他の有料DLCを所持していなくてもプレイ可能だ。
(追記 2019/06/07 2:46:現時点で販売されている全DLCを同梱したパックを40ドルで販売予定。また「Shadowkeep」の価格帯は35ドルとなる)
『Destiny 2』は2017年9月に発売された一人称視点のアクションRPG。人類を侵略しにきたレッドリージョン軍の総督ガウルを倒し故郷を取り戻すため、散り散りになったガーディアンたちを再集結させて再起を図る。前作の世界観を踏襲しつつ、武器性能やパークの固定化やPvPコンテンツ「クルーシブル」の人数変更(6vs6から4vs4に変更)といった変化を加えたが、従来ファンからは不評。1年後にはゲームシステムの刷新が決行され、6v6のクルーシブルが復活した。
Bungieは今年1月に販売元であったActivisionとパートナー契約を解消。フランチャイズ権利を保持し、自社パブリッシングへと舵を切った。本日のGoogle Stadiaの発表動画にて「私たちは自分たちの運命(destiny)を自分たちでコントロールできるようになりました」と語っていたように、Bungieは今後のフランチャイズの動きを自分たちで決めることになる。その新たな一歩が、Google Stadia対応であり、基本プレイ無料化だろう。さらに今後の目標としては、「アクションMMO」としての『Destiny 2』を進化させていくことが掲げられている。より奥深いビルド構築を実現するためRPG要素を強化。さらにソーシャル機能の改善が計画中。『Shadowkeep』では「アーマー2.0」や処刑技の実装なども予定されている。
同作品は2018年9月の「孤独と影」を最後に、大型有料DLCではなくシーズン単位のアップデートによるコンテンツ提供へと方針変更していた。6月からは新たに「絢爛のシーズン」が始まっている。そして「孤独と影」配信から1年後の2019年9月には、本作にとってのイヤー3に突入。「孤独と影」の年間パスで予定されていた3つのシーズンが終了し、新DLC「Shadowkeep」とともに新たな時代が幕をあける。9月といえば、同じルートシューターの『ボーダーランズ3』が発売される月でもある。同ジャンルのファンにとって、今秋は忙しい時期となりそうだ。
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