『Divinity: Original Sins II』開発元が「III」と描かれたティザーサイトを公開。『バルダーズ・ゲート』新作との声も
『Divinity』シリーズの開発元として知られるLarian Studiosは5月30日、「III」を示すアイコンが描かれたティザーサイトを公開した。現時点ではどの作品のティザーなのか、公式情報は出ていない。Larian Studiosは2017年にRPGシリーズ新作『Divinity: Original Sins II』を発売。RPGとしての完成度が高く評価されたほか、2か月で100万セールスを達成する好売上も記録した。現在はスピンオフ作品として、Logic Artistsとの共同開発のもと、Co-op対応のタクティカルRPG『Divinity: Fallen Heroes』を開発している。
※『Divinity: Fallen Heroes』アナウンストレイラー
『Divinity』シリーズを長く手がけてきたスタジオの実績からすると、『Divinity: Original Sins』新作のティザーであると捉えるのが順当。だがサイト情報を解析したTwitterユーザー「kunken」氏より、『バルダーズ・ゲート』の新作ティザーであるという線が浮上している(Kotaku)。ページのソースからmp4ファイルをダウンロードし、テキストエディターでHTMLを見ていくと、「BaldursGate_logo_III_retouched.png」というファイル名が確認できるほか、『バルダーズ・ゲート』のライセンス取得元である『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のWizard of the Coast社コピーライト表記まで記載されているというものだ(本稿執筆時点は該当箇所変更済み)。
https://twitter.com/kunkken/status/1134152822583386112
『バルダーズ・ゲート』はファンタジー・テーブルトークRPG『アドバンスド ダンジョンズ&ドラゴンズ』第2版を再現したRPGであり、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を販売しているWizard of the Coast社から正式ライセンスを取得して開発されていた。1998年以降、BioWare開発のもと『バルダーズ・ゲート』『バルダーズ・ゲート2シャドウ オブ アムン』『バルダーズ・ゲート2スロウン オブ バール』が発売され、2012年以降は各作品のエンハンスド・エディションが販売されている。
これまでにも、エンハンスド・エディションの販売を担当したBeamdogがシリーズ新作を示唆したことはあったが、進展はなかった。また2018年には、Larian Studiosが『バルダーズ・ゲート3』を開発しているとの噂が浮上したが、Larianはすぐに噂を否定している(Wccftech)。当時Larianは「『バルダーズ・ゲート』のライセンスは取得しておらず、今後も『Divinity』シリーズを継続していく」と語っていた。はたして本当に『バルダーズ・ゲート』の新作ティザーなのか。それとも順当に『Divinity』シリーズ新作の発表となるのか。6月のE3 2019が迫っているということで、近いうちに「III」の正体が明かされることを期待したい。