『マイクラ』“復活なし”のハードコアモードで5年間生き続けた配信者、ゲーム内のクモに噛まれ死亡。あっけなく最後を迎える
『マインクラフト』で5年間続けられた、とある配信者によるハードコアモードでの挑戦が終了した。Twitchを中心に活動するPhilza氏は5年前から『マインクラフト』の、一度死んだら終わりというルールのハードコアモードでの配信を行っていた。しかし氏のキャラクターは洞窟の中でクモにかまれ死んでしまった。今のところ氏より長い期間ハードコアモードで生存したプレイヤーは見つかっていない。
『マインクラフト』のハードコアモードはハードモードと同様に敵の攻撃力が高く、一度キャラクターが死んでしまうと二度と復活できないモード。死んでしまった後はワールドを消すか、ワールドに干渉できないスペクテイターモードで観察することしかできない。
Phoilza氏は、このハードコアモードで5年間生存していた。氏は4月25日洞窟を探検している最中ゾンビと戦っていた。死角から子どもゾンビに襲われ、ダメージを受けて逃げようとしたがクモに噛まれ、あえなく死んでしまった。上の動画では、「こんな死に方なのか」「俺はなんてバカなんだ」と打ちひしがれている様子が確認できる。
段差の上からゾンビを弓で撃ったあと、経験値を回収するためなのか飛び降りた。死角にいた金のアーマーを着た子どもゾンビの声に気が付くのが遅かったようだ。Philza氏は、エンチャントされた炎の剣で金のアーマーを着た子どもゾンビを倒そうとしたがてこずり、ゾンビとゾンビに引火した炎でダメージ受けてしまった。自爆しようとするクリーパーも近寄ってきており、こうした圧力も彼の判断を鈍らせたのかもしれない。体力を回復するエンチャントされた金のリンゴを使用しているところをクモに噛まれて運が尽きてしまった。Philza氏はこの時チェストプレートの代わりにエリトラを装備しており、若干防御力が低い状態だった。
この事件のTwitchのクリップは100万回以上再生され、氏はBBCからも取材を受けたようだ。BBCの記事によると、Philza氏はほぼ毎日、週平均20時間『マインクラフト』を遊んでいて、この5年間のハードコアモードで歩いた距離は6316km、エリトラなどで飛んだ距離は7798km、ジャンプ回数73万2389回にのぼるのだそうだ。単に5年間死んでいないセーブデータを持っていたのではなく数千時間やりこんでいたのだ。そしてそのワールドを歩くことはもうできない。
※ 今回の出来事について説明するPhilza氏
Philza氏はYouTubeで2006年に『ヘイロー 2』の動画を投稿してから今まで900本以上の動画を投稿している。近年はTwitchで『マインクラフト』や『ロケットリーグ』などを中心に配信をしている。5年間続いたハードコアモードは、以前投稿していたハードコアモードのシリーズに区切りをつけ、2014年3月頃シーズン2的な扱いで始まったものだ。
Twitchのアーカイブではキャラクターが死んでしまったあと自分の判断ミスについて涙声になりながら後悔する様子を見ることができる。そのあと数日は5年のあいだ作り続けた巨大なワールドをスペクテイターモードで振り返る配信をしていた。昨日5月3日から新しいワールドでハードコアモードを再開した。新しいワールドの形を決めるシード値は「FUCK OFF BABY ZOMBIE CUNT & spid 」(子供ゾンビとクモはくたばれ)。彼が5年間生き残った記録とそのキャラクターに敬意を表したい人は、“Fをコメントしてほしい”とのこと。