対戦3Dアクション『Sparkour』、「Mirror’s Edge」と「マリオカート」を掛けあわせたような近未来パルクール

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第144回目は、『Sparkour』を紹介する。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第144回目は、『Sparkour』を紹介する。本作は一人称視点の3Dパルクールアクションゲームだ。パルクールアクションと言えば、現在はリブート版『Mirror’s Edge』がもっとも注目を浴びている作品といえるだろう。一方『Sparkour』はマルチプレイヤー対戦にフォーカスしており、プレイヤー同士がしのぎを削る熱い走り合いがテーマとなっている。

パルクール×マリカ式レーシング

『Sparkour』は至極単純なタイトルで、プレイヤーはコース上で壁蹴りや壁走りなどのパルクールトリックを決めつつ、ほかの誰よりも早くゴールすることを目指す。他プレイヤーやAIキャラクターとの対戦モードがメインであり、現時点でシングルプレイヤーモードの搭載は予定されていない。

『Mirror’s Edge』が好きなのなら、シンプルかつミニマルにデザインされたキャラクターや3D空間、あるいはトレイラーで流れているiamsleepless氏の楽曲「Au Revoir」にピンとくる人もいるかもしれない。またサウンドトラックはカスタマイズすることが可能なので、気に入らないのなら自分の好きな曲を流しながら走ることができる。なお、トレイラーでは壁走りのアニメーションが未搭載のビルドが使用されている。

『Sparkour』はパルクールアクションに『マリオカート』を融合させたようなタイトルだ。単純にコース取りをするだけでなく、パルクールトリックを連続して決めると移動スピードがアップするという仕様があり、ミニターボのように指先を上手く操ることが勝利へと繋がる。またコース上には赤いキューブが存在しており、取得することでさまざまなアイテムへと変化する。SF映画「トロン」めいたディスクを敵に投げたり、トラップを設置したりして、敵の走行を妨害するのだ。

『Sparour』は2016年にリリース予定、現在はSteam Greenlightに登録されている。開発者のCasey Billadeau氏によれば、現時点で早期アクセスを利用するプランは考えておらず、20ドル以下で完全版を発売する予定とのことだ。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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