『SEKIRO』は攻撃よりも弾きの方が大事。『デビル メイ クライ 5』のニコの存在感。『ラヴアール』の恋愛SLGとしての安定感。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。176回目です。弊社アクティブゲーミングメディアのPLAYISMからPS4/Nintendo Switch版『VA-11 Hall-A』が発売されるにあたり、昨日弊誌にて開発元のSukeban Gamesへのインタビューを掲載しました。「性と萌え」にフォーカスを当てた内容になっているので、同作が気になる方はぜひご一読あれ。
安定感ある恋愛SLG
色々と新作が発売されていますが、ひとまず『ラヴアール』を2キャラクリア。やはり『フォトカノ』『レコラヴ』の正当進化という感じがしますね。シナリオにおけるドラマは控えめで、イチャイチャ重視。セクシャルな部分も過去作よりは控えめで“サラッ”としています。モデルがきれいになり、会話や撮影シチュエーションも豊富。相変わらずテキストは楽しく豊か。フォトセッションは、入りは易しく奥は深く。キャラエピソードも終盤になるとさすがにダレてきますが、1キャラの攻略時間も少ないので、うまくバランスはとれているのかなと。
感情の起伏を多く揺さぶられて泣いたり、熱中して長時間ハマってしまうというわけではないのですが、とにかくさくさく遊べて「かわいい」を楽しめる。PS4で発売されている、ゲームプレイ要素の強めの恋愛シミュレーションゲームの決定版になるのではないでしょうか。次なる攻略対象は、お兄ちゃんのことが好きすぎる妹の優美菜。設定がテンプレすぎて若干不穏さを感じるのですが、どんな展開になるのか楽しみです。
by Minoru Umise
主人公に負けないキャラの濃さ
ようやく『デビル メイ クライ 5』をプレイし始めました。なかなか手をつけられずにいるうちに、もう発売から2週間。全世界出荷本数が200万本に達し、シリーズの中でも最速の記録を叩き出したとのこと。私はまだ序盤の序盤で、このシリーズらしいバトルの手触りを懐かしみつつ、デビルブレイカー選びやその使いこなしに悩みつつ、クオリティの高さを実感し始めているところ。早く新キャラのVを触りたい。
新キャラというと、ニコの存在感が目を引きます。主人公たちが見た目も言動も格好良すぎるが故に、妙に人間味に溢れて見えるというか。また、ヘビースモーカーぶりがたびたび描かれていることも印象的。特定の時代や環境でない限り、こうした表現はなるべく避けるのが最近の風潮なのかなと思っていただけに軽い衝撃でした。でも、彼女を表現するうえでは必要だったのでしょう。益々魅力的に見えてきて、早くもプレイを進める原動力になっています。
by Taijiro Yamanaka
パリィピープル
今週は『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』をプレイ。とにかくパリィしまくってます。
ひとつのゲームでこれほどまでにパリィ(弾き)を多用したのは初めてかもしれません。大体アクションゲームにおけるパリィは選択肢のひとつという位置づけなのですが、本作においては攻撃と同等、もしくはそれ以上に重要で、攻撃ボタンよりも弾きボタンを押した回数の方が多いんじゃないかとすら思っています。ただ判定はそれほどシビアではないですし、慣れると連続パリィをキメるのが段々気持ちよくなってきます。Steam版の同時接続ユーザー数は10万人を超えているということで、今ごろ世界中でパリィピープルが生まれ、体幹を崩す弾きのビートを刻んでいるのでしょう。
あとソウルシリーズよりもゲームシステムの説明が丁寧。チュートリアルステージおよびNPCとのトレーニングではペナルティ無しで戦闘の練習ができますし、メニュー画面の項目説明、ロード画面でのヒント表示を含め、これまでよりも親切設計になっているのではないでしょうか。セーブポイントは多めで、谷底などへの落下は即死ではなくダメージのみ。死亡時にその場で蘇る回生システムもありますし、難易度は高めながらも無慈悲ではないという印象です。
by Ryuki Ishii