『ディビジョン2』発動したスキルがすぐに消えて15秒のクールダウンに入ってしまう不具合について、発生原因の多くを修正

 

Ubisoftは3月19日、『ディビジョン2』のサーバーメンテナンスを実施。タレットやハイヴといったスキルが発動後すぐに消失し、15秒のクールダウンに入ってしまう不具合について、発生原因の多くを修正した旨を報告した(公式フォーラム)。すべての発生原因を解消できたわけではないが、これにより発生頻度が大幅に減ることが期待されている。開発陣は今後も調査を続け、今週中に残りの発生原因も直していくとのことだ。

なお現時点で開発陣が把握している範囲では、武器タレントのエクストラおよびオーバーラップ使用時に上述した不具合がまだ発生し得るということで、これらのタレントの使用を控えることが、一時的な回避方法として説明されている。

https://www.youtube.com/watch?v=tjVbmljM6Po

※修正対象となった不具合の発生例

発動したスキルがすぐに消えて15秒のクールダウンに入るという現象は、以前よりユーザーから報告されてきたものだ(reddit)。再現性が高いこともあり、redditでは本件に関するスレッドが複数立ち並んでいる。タレット、ドローン、シールドといった長時間の継続発動を前提としたスキルの使用に支障をきたすものであり、シールドに至っては、スキル発動により敵の銃撃を防げると思って突撃したところ、すぐさまシールドが消えて無防備になるといった危機的状況に追い込まれる可能性もある。そうした影響の大きさもあって、早急な修正が求められてきた。そして今回の修正により、各種スキルの本来の力を発揮できるようになる。

本作で報告されている不具合としては、スペシャリゼーションの銃性能補正パークが正しく機能していないとの報告や(reddit)、デイリーミッション(プロジェクト)が更新されないとの報告(フォーラム)があげられている。決して完璧な状態ではないとはいえ、本作のルートシューターとしての完成度の高さはメディアおよびユーザーから高く評価されており、MetacriticのPC版メタスコアは85点、ユーザースコアは8.2/10点となっている。

コンテンツの充実度の高さを筆頭に、前作から構造が改善されたサイドコンテンツやアクティビティ、舞台となるワシントンDCのディテイル、記念建造物や博物館の活用により生み出されたロケーションの多様性と秀逸なミッションデザイン、豊富なルートドロップなど、概ね前作ファンを喜ばせることに成功している。メディアレビューや個人レビュアー/ユーザー評価、フォーラム上でのコメントでも、発売前の期待を超えてきたという印象が多く見られる。

ローンチ時点でプレイヤーの「期待を超える」というのは、近年のライブサービス型タイトルでは、悲しいながらも珍しいケースである。初代『ディビジョン』もそうだが、『Destiny』シリーズや『Fallout 76』『Anthem』などは、ローンチ時点でのコンテンツ不足や技術的問題、宣伝内容との不一致といった、すぐには修正がきかない問題を何かしら抱えたままリリースされてきた。そうした文脈の中で、プレイヤーの期待に応え得る製品を出したことは、それだけでも注目すべき事象と言えるだろう。