セガ『とある魔術の電脳戦機』のPS4/Vita向け販売を「諸般の事情」により3月21日から一時休止

セガゲームスは3月20日、PlayStation 4/Vita向け対戦型バトルアクションゲーム『電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機』の販売を、明日3月21日から一時休止すると発表した。

セガゲームスは3月20日、PlayStation 4/Vita向け対戦型バトルアクションゲーム『電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機』の販売を、明日3月21日から一時休止すると発表した。PlayStation Storeにて販売中のダウンロード版だけでなく、パッケージ版についても販売休止するとのこと。理由については「諸般の事情」とだけ説明している。

本作は、セガの『電脳戦機バーチャロン』シリーズと、鎌池和馬氏の小説「とある魔術の禁書目録」がコラボレーションした小説「とある魔術の電脳戦機」をゲーム化した作品で、2018年2月15日に発売した。科学と魔術の共存する学園都市を舞台に、「とある魔術の禁書目録」のキャラクターたちがバーチャロイドと呼ばれるロボットに搭乗して戦う3Dアクションゲームである。『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』をベースにシリーズ最新作として進化させながら、搭乗者である「とある魔術の禁書目録」のキャラクターが持つ能力を反映させたブースト・ウェポンを追加。ゲームモードにはミッションやオンライン対戦などに加え、ストーリーモードにて原作小説に続く物語を語るなど、コラボ作品らしい内容となっている。

今回発表された本作の販売一時休止については、明確な理由が説明されておらず、ファンの間では困惑の声が広がっている。本作に関連しては、計量機器メーカーのタニタが専用の「XVCD-18-b 18式コントロールデバイス『ツインスティック』」の生産および増産にかかるクラウドファンディングを昨年末から今年初めにかけて実施し、成功させたばかり。セガは、ゲーム側でのアップデート対応を約束するなど、このプロジェクトには積極的に協力していたため、外部からは何か不安視される状況にあったようには見えなかった。

ちなみに、バンダイナムコエンターテインメントは2月28日、PlayStation Potable向けに販売しているアドベンチャーゲーム『とある魔術と科学の群奏活劇』のダウンロード版について、3月28日をもって配信終了すると発表している。同作もまた「とある魔術の禁書目録」をもとにした作品のひとつ(劇場作品の前日譚)。PSP向けとあってかなり古い作品ではあるものの、『とある魔術の電脳戦機』の販売一時休止とほぼ同じ時期に販売終了するということで、何か関連する背景があるのかもしれない。

ゲーム作品がこうした販売停止(あるいは販売終了)となる場合、他者が権利を持つ何らかの素材をゲーム内で使用し、その契約の更新が原因となることが多い。断言はできないが、本作に関しても「とある魔術の禁書目録」はもとより数多くの声優が参加するなど、多くの権利が絡んでおり、同様のケースである可能性はあるだろう。とはいえ、セガはあくまで一時的に販売を休止するとしているため、時期は不明ながら販売再開する意思があるようだ。また、タニタのツインスティックへの対応も予定通りおこなうとしている。

なお、セガは『電脳戦機バーチャロン』『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム ver.5.66』『電脳戦機バーチャロン フォース』の3作品をPS4向けに移植することを昨年発表している。こちらの発売についても予定に変更はないとのことだ。
【UPDATE 2019/3/20 18:30】
『とある魔術と科学の群奏活劇』のダウンロード版の販売停止について追記。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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