『Satisfactory』早期アクセス配信開始。惑星で工業化を進めていく、“3D Factorio”な一人称視点オープンワールド
ゲームスタジオCoffee Stainは3月20日、『Satisfactory』を早期アクセス配信開始した。対応プラットフォームはPC(Epic Gamesストア)で、価格は3380円。同プラットフォームの独占期間は、2020年3月までとみられる。『Satisfactory』は、マルチプレイにも対応する惑星オープンワールドゲームだ。なお同作は日本語に対応している。日本語自体は丁寧にローカライズされているが、早期アクセスタイトルということで、段階的に日本語が実装されていく。それゆえに訳抜けなどもあるので、その点だけ注意いただきたい。なお同作については、購入後プレイできないという報告が相次いでいる。購入後Epic Games Launcherを再起動すれば直るケースがほとんどなので、そちらを試してみてほしい。
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『Satisfactory』では、プレイヤーは大企業FICSITの一員として、惑星の開拓を進めていく。本作はオープンワールドゲームということで、植物から草を採取したり、獣を狩ることもできるが、工業化を進めるのが本作の趣旨である。鉄などを採掘し、研究ハブを設置。そのハブをアップグレードしていくと、クラフトや加工が可能になってくる。採掘と加工により新たなアイテムを生み出すのだ。最初は手作業でも十分だが、次第に要求されるアイテムの数が多くなってくる。そこで自動化の出番だ。
採掘機や加工機をベルトコンベアでつなぎ、それらに送電をすることで自動化プロセスの基盤構築完了。鉄だけでなく銅の加工やコンクリート生産などもこうした自動化に頼る。工業エリアを作ったのち、ほかのエリアにもまたタイプの異なる工業エリアを作成。自動輸送機なども設置しエリアごとをつないでいく。そうして大工業地帯を築き上げるのだ。本作のメインの要素は工業化であるが、前述したように探索を進め原生動物を狩るのもひとつの遊び方。採取で得た草は電力生成に利用できるし、動物が落とした素材を使えばクラフトの選択肢が広がる。複合的なジャンルがあわさった野心作といえよう。
早期アクセス版配信時点では、6 tierまでのステップと基本的な工業要素が一通り実装されている。マルチプレイにも対応済み。アルファ版を遊んだ限りでは、確かにゲームのベースの部分はしっかりとできあがっていた印象だ。選べる惑星(バイオーム)は3種類。自然豊かな草原をはじめ、さまざまな環境で工業化に挑める。
今後実装予定に要素としては、上限tierがさらに追加されていき、新たな機械や資源や装備が導入されていく。探索や狩りなどの反復要素も強化予定。ナレーションもフルになり、ゲームのシステム部分もブラッシュアップ。Modサポートやさらなる最適化がされていくとのこと。直近としては、5月下旬に新たなtier(原子力とアルミニウム登場)の追加が予定されている。早期アクセス配信については具体的な言及が避けられており、1年もしくはそれ以上であるとされている。
『Satisfactory』は、『Factorio』を思い起こす工業生産要素をベースとしたゲームだ。そこに一人称視点と3Dの要素を導入することにより、工業生産プロセスの視覚・ゲームデザイン的立体化を試みている。また現時点ではあまり深化されていないものの、モンスターハントや惑星探索の要素を拡張できる余地を持った作品にも仕上げられている。
冒頭に述べたように、まだ不完全ながら日本語が実装されており、ゲームルールはすんなりと理解できるだろう。アルファ版の評価も著しく高かった作品だけに、すでにTwitchなどでも盛り上がりを見せている。自動化したラインをながめているだけでも楽しい作品になっているので、興味のある方はぜひプレイしてみてほしい。