ポストアポカリプス農業シム『Atomicrops』2019年発売へ。人類最後の農場で、略奪者たちから汚染作物を死守せよ
ゲームパブリッシャーRaw Furyは3月13日、ポストアポカリプス農業シミュレーション『Atomicrops』の情報およびアナウンストレイラーを公開した。対応プラットフォームはPCおよびコンソールで、発売時期は2019年を予定している。
本作はローグライク要素を部分的に取り入れた、アクション色の濃い2D農業シミュレーションゲーム。畑を耕し、ゆくゆくは町の住民と結婚するという内容からはスローライフな作風を想像するかもしれないが、本作の舞台となるのは文明が崩壊したポストアポカリプス世界。人類最後の農場のオーナーとして、遺伝子組換&突然変異した汚染作物を育てつつ、荒れくれた略奪者やミュータントたちの襲撃に備えなくてはならない。「FARM. MARRY. KILL.(耕作、結婚、殺害)」と謳う『Atomicrops』は、「スローライフを楽しむ」牧場・農場経営ジャンルのスタンダードを崩しにかかる一作となるだろう。
『Atomicrops』の主人公は亡くなった祖父から農場を相続するも、突然の核爆発により事態は一変。主人公の農場は、生き残った地元の住民にとっての唯一の食糧源となった。人類に残された最後の希望として、人間のように二足歩行しはじめた野菜や、ツノが生えた人間が生活する世紀末世界にて、農具と銃器を手に取り生活基盤を守り抜く。
公開されている画像・動画からは、作物を荒らしにやってくる可愛らしいミュータントたちを銃器で蹴散らしながら、攻撃の合間を縫って畑に水をやったり、農具で地面を耕したりと、忙しく動き回る様子が確認できる。襲撃してくる動物だけでなく、育てているニンジンやキャベツといった農作物も突然変異しており、顔のついた大量の野菜が地面から生えてくるという賑やかな一幕も。農業シムでありながら、敵味方の銃弾が飛び交うツインスティックシューターとしても期待が持てる。なお殺害した害虫・害獣は作物の肥料になるという。
さらに廃れた荒野を探索する中では、共に事業を営んでくれる人生のパートナーを探したり、飼育用の牛や鶏を見つけたり、古びた農具やガーデニングツール、農業学術書などを集めたりすることで、農場経営力を高めることができる。そして収穫した作物を売買して銃器やツールを購入・強化。さらなる脅威に備える。
この独創的な作品の開発を手がけているのは、テクニカルアーティストとしてかつてBlizzard Entertainmentに勤めていたDanny Wynne氏、『Nidhogg 2』のアーティストを担当したToby Dixon氏、そしてサウンドデザイナーとして『Nuclear Throne』『Downwell』『Broforce』などのプロジェクトに関わったJoonas Turner氏の3名。『Stardew Valley』『牧場物語』といった農場経営系のタイトルとは路線の異なる、アクションゲーム畑のゲーム開発者たちが集結している。