Bethesda、2240個の“ただのボトルキャップ”を送ってきたファンに『Fallout 4』を贈呈へ

『Fallout』シリーズではゲーム内の通貨に”ボトルキャップ”が使用されている。一人の海外ファンがそれを真似て、キャップで『Fallout 4』を購入しようと直談判したところ、Bethesdaがそれを了承したという。

海外の一人のファンが送った2240個もの“ただのボトルキャップ”に対し、開発のBethesda Softworksが『Fallout 4』を贈呈することが明らかとなった。『Fallout』シリーズではゲーム内の通貨に”ボトルキャップ”が使用されている。一人の海外ファンがそれを真似て、キャップで『Fallout 4』を購入しようと直談判したところ、Bethesdaがそれを了承したという。

ボトルキャップは銀行に預金へ

海外の『Fallout』ファンのGator Machete Jr氏は、「ここ数年間、『Fallout 3』は僕の大好きなゲームだった、だからボトルキャップを集め始めようと“冷静”に決断したんだ」とのコメントと共に、7.5年間にわたりため続けたボトルキャップを先週公開していた。重量は11.2パウンド(約5キログラム)。Machete Jr氏の所在地は定かではないが、Bethesdaの本社があるメリーランド州までの輸送費については「知りたくないだろう」と語り、それなりの費用が必要であることをうかがわせていた。

この行動に対する国内外のファンの意見はやや冷ややかなものもあった。たとえば原作に登場する「Nuke Cola」風にデコレーションされているならいざしらず、大量の単なるキャップを送りつけられたBethesdaが困惑しても無理はない。だが、Bethesdaは「オフィスにビールのにおいが漂っている」とツイートしながら、好意的にボトルキャップを受け取った。さらにMachete Jr氏がこれを初めてやり遂げた人間であることを賞賛し、『Fallout 4』を今年11月にMachete Jr氏に提供することにした。それだけではなく、ゲーム内に登場する「ポイントルックアウト人民銀行(Pepople’s Bank of Point Lookout)」へ、Machete Jr氏が送った2240個のボトルキャップが預金されることになる。

もちろん2度目はないだろう。北米では『Fallout 4』の予約販売がすでに開始されており、価格は59.99ドルとなっている。国内ではまだ予約販売は開始されていないが、2015年冬にはリリース予定とされている。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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