『Fallout 76』サーバーメンテナンスにて「春の大掃除」を実施。不正に複製されたアイテムをアカウントから一掃

Bethesda Softworksは2月15日、『Fallout 76』のサーバーメンテナンスを実施し「春の大掃除」をおこなったと公式フォーラムにて発表した。このメンテナンスの目的は、不正に複製されたアイテムをプレイヤーのアカウントから一掃すること。そのため大掃除と表現したようだ。

Bethesda Softworksは2月15日、『Fallout 76』のサーバーメンテナンスを実施し「春の大掃除(Spring cleaning)」をおこなったと公式フォーラムにて発表した。このメンテナンスの目的は、不正に複製されたアイテムをプレイヤーのアカウントから一掃すること。そのため大掃除と表現したようだ。

本作においては、プレイヤーが保有するアイテムを複製できてしまうバグやゲームの脆弱性がこれまでに発見され、一部のプレイヤーがこれを悪用していた。中には個人や仲間内で共有するだけにとどまらず、貴重なアイテムを複製してはオークションサイトなどで現金化していたプレイヤーもいたようだ。オンラインマルチプレイゲームである本作において、こうした複製行為を放置できないのは明らか。Bethesdaはこれまでにもパッチ配信にてバグを修正してきたが、その度に新たな手法が見出されるいたちごっこ状態が続き、さらにゲーム内では、確かな根拠なしに不正プレイヤーだと決めつけて狩る行為におよぶ、過剰な正義感に駆られるプレイヤーも現れている(VG247)。

Bethesdaは、不正に複製されることの多い400種類以上の武器やアーマーをリストアップし、今回実施したメンテナンスにて、複製されたそれらのアイテムを不正プレイヤーのアカウントから削除したとのこと。おそらく、「Developer Room」から持ち出されたアイテムも削除対象となったことだろう(関連記事)。自らバグを利用して複製したのか、ほかのプレイヤーから譲り受けたかに関わらず処分するとしたため、オークションサイトなどで知らずに購入したとしても削除対象となる。また、今回処分を受けたアカウントについては追加的な調査をおこなっており、非常に大量のヌカコーラを保有していた場合、検証ののちこちらも削除している。なお、複製されたパワーアーマーに関しては今回は削除を見送っており、将来的な削除対象とするかどうかを議論しているところだという。

今回実施した春の大掃除に向けての調査では、不正に複製したアイテムを保有していたアカウントは、本作の全プラットフォームの総アカウントの1パーセント以下だったことが判明したそうで、Bethesdaは、ほとんどのプレイヤーにとってはメンテナンスの前後に特に変化を見ることはないだろうとしている。一方、海外メディアEurogamerによると、不正にアイテムを複製していたプレイヤーのDiscordコミュニティは、今回のBethesdaによる削除処分を受けてパニック状態だそうで、効果的な対応だったようだ。Bethesdaは、こうしたバグや虚弱性を突いた不正行為に対しては今後も強行に対応していくと述べている。また、そうした不正プレイヤーを発見した場合は、サポートサイトを通じて報告してほしいと呼びかけている。

なお『Fallout 76』においては、「パッチ6」が来週配信予定となっている。このパッチでは、収納箱の容量を600から800ポンドに増加したり、M79グレネードランチャーとオートグレネードランチャーの分類を重火器に変更、またプレイヤーアイコンが表示される箇所を増やしたりといった調整を実施。また、ほかのプレイヤーのC.A.M.P.を誤って攻撃した場合に指名手配を受けないようにしたり、イベント「Feed the People」および「Path to Enlightenment」内のクエストコンテナにクエストアイテムしか収納できないようにするといった修正もおこなわれる予定だ。詳しい内容は、2月14日に更新された公式サイトの「Inside the Vault」を参照してほしい。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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