「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」に新規タイトル追加。さらに『魔界村』と『忍者龍剣伝』の特別版もこっそり配信

任天堂は1月16日、Nintendo Switch Online加入者向けに提供している『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』のアップデートを配信。新たに3本のゲームをラインナップに追加し、「SPバージョン」のゲームも追加している。

任天堂は1月16日、Nintendo Switch Online加入者向けに提供しているファミコンゲーム集『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』のアップデートを配信。新たに3本のゲームをラインナップに追加すると共に、おなじみとなっている「SPバージョン」のゲームも追加している。

今月追加されたファミコンゲームは、まず『ゼルダの伝説』の続編として1987年に発売された『リンクの冒険』だ。見下ろし型視点でのフィールド移動と、横スクロールのアクションパートを組み合わせたスタイルがシリーズの中でも特徴的な作品となっている。また任天堂の宮本茂氏が、海外メディアKotakuとのインタビューの中で悪いゲーム(bad game)を作った経験はあるかと問われ、もっとできることがあったかもしれないと挙げた作品としても知られる。宮本氏は本作が失敗作だったと述べているわけではなく、開発を進めるうちにアイデアが膨らんでいったものの、ハードウェアの制限などによりほとんど実現できなかったそうだ。

2本目は、サンソフトから1988年に発売されたアクションゲーム『超惑星戦記 メタファイト』。こちらも見下ろし型視点とサイドビューを組み合わせた作品で、超惑星間万能車両メタル・アタッカーに乗って進んだり、あるいは降車してパイロットのケインを操作して戦う。ちなみに本作の海外名は『Blaster Master』で、2017年にインティ・クリエイツが本作のリメイク版である『Blaster Master Zero』をNintendo Switch/ニンテンドー3DS向けに発売している。

そして3本目は、1993年発売の『ジョイメカファイト』。任天堂が手がけたロボット格闘対戦アクションゲームだ。ロボットのスカポンを操作し、パンチやキック、ガードなどを駆使して戦い、勝利すると使用可能ロボットが増えていく。各ロボットには技やスピードなどのほか、4つある必殺技にも特徴が現れる。1人プレイでストーリーを楽しむ1PクエストやCPU戦のほか、友人と対戦できるゲームモードも用意されている。なお、本作は当時日本でのみ発売された作品だからか、今回海外向けには配信されておらず日本限定となるようだ。

これら3タイトルは任天堂があらかじめ予告していた作品だが、別に2タイトルが「SPバージョン」として“こっそり”配信されている。これまでにも、『ゼルダの伝説 お金持ちバージョン』や『ドクターマリオ 知る人ぞ知るUFO直前バージョン』といった、特別な設定でプレイできるゲームが毎月配信されている。

今回配信されたのは、まずは『魔界村 大魔王まであと少しバージョン』だ。本作は全7ステージあり、このバージョンではいきなりステージ6から開始する。高難易度のこのステージをクリアすれば、ラスボス大魔王との戦いが待っている。そしてもう1本は、『忍者龍剣伝 クライマックスバージョン』である。こちらはラストステージである6-4の直前から開始し、イベントシーンを挟んでキメンヤシャ、邪鬼王、邪神とのボス3連戦に挑む。ちなみに、死んでしまうとステージ6-1に戻される。

これまで配信された「SPバージョン」のゲームは、すべての装備がパワーアップがアンロックされるなど、どちらかというと難易度を下げる設定が施されていたものが多かった。一方で今回は、『魔界村』にて短剣が初期装備となっている以外は素の状態で、ラスボス手前から開始となっている。どちらも歯ごたえのある難易度の作品であるため、そう容易くエンディングにたどり着くことはできないかもしれないが、挑戦しがいがあるバージョンだろう。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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