『アサシン クリード オデッセイ』ストーリーDLC「最初の刃の遺産」EP2は1月15日配信へ。無料アップデートでは敵レベル調整オプションが追加
Ubisoftは1月8日、『アサシン クリード オデッセイ』の2019年1月アップデート内容を発表した。まず本作のシーズンパスに含まれるストーリーDLC「最初の刃の遺産」のエピソード2「影の遺産」が1月15日に配信される。本作では2つのストーリーDLCが、それぞれ3エピソード構成で配信される予定であり、2018年12月には「最初の刃の遺産」のエピソード1「狩られる者」が配信された。歴史の流れを変えるために初めてアサシンブレード(Hidden Blade)を使用した伝説の人物「ダリウス」と共に戦うという内容であり、今回のエピソード2では、古き結社によって封鎖されたアカイアの港町周辺を調査することになる。
そのほか1月の無料アップデートでは新規クエストや、エンドゲームコンテンツとして伝説のキュクロープスが追加。Ubisoft Clubリワードとしては、『アサシン クリード オリジンズ』のアヤがレガシー副官として登場する。
無料アップデートとして傭兵ティア、装備の彫刻レベルを6~7にアップグレードしてもらえる新しい商人が実装されるほか、1月10日にはプレイヤーからの要望が多かったという、敵のレベル調整オプションが追加される。本作では、プレイヤーのレベルに応じて敵のレベルが自動的にスケーリングされる。今後はこの設定をオフにし、プレイヤーレベルに対する敵レベルの変化の仕方をカスタマイズできるようになる。ただしゲームの難易度設定が「ナイトメア」である場合のみ、高難度のゲーム体験を維持するためレベル調整オプションは利用不可。
敵レベル調整のオプション詳細は以下のとおり:
ヘビー – 全ての敵がプレイヤーのレベルと同じになります。
ノーマル – 難易度設定に変化はありません。
ライト – コンテンツがプレイヤーより約2レベル下に設定されます。
ベリーライト – コンテンツがプレイヤーより約4レベル下に設定されます。
本作ではプレイヤーと敵とのレベル差が1つ離れているだけで被ダメージ・与ダメージが大幅に変わってくる。単純な戦闘時間の長さにもつながるため、プレイヤーが本作の戦闘パートにどれだけ比重を置いているのか、好みによって体験をカスタマイズできるというのは作品の満足度にも直結してきそうだ。
また本作ではメインクエストを進めるにあたり相当な時間をレベル上げに割く必要があり、ゲーム内ストアで販売されている経験値ブーストを売るためにあえてレベル上げのバランスが厳しめに調整されているのではないかと、リリース当初懸念視されていた。今回のレベル調整によってメインクエスト受領時に求められるレベル条件が下がるわけではないので、レベル上げに時間をかける必要がある点に変わりはないが、より短時間で戦闘を済ませられるようにはなるだろう。
『アサシン クリード』シリーズでは、前作『アサシン クリード オリジンズ』にて初めて難易度設定が導入された。同作のゲームディレクターAshraf Ismail氏は、難易度設定を取り入れた背景について、同シリーズはいまや大きなファンベースを抱えており、それぞれ異なる理由でシリーズを遊んでいるためだと答えていた。ゲームプレイ、ストーリー、歴史的再現度など、『アサシン クリード』の楽しみ方は人それぞれ。アクションが苦手なプレイヤーや、アクション部分に比重を置かないプレイヤーでも無理なく遊べるように配慮した対応であった。
今回の敵レベル調整も、レベルを下げるオプションの方が充実していることから、どちらかと言うと戦闘に比重を置いていないプレイヤーを意識した対応と考えられる。とはいえ、仮に全ての敵がプレイヤーより上に設定されるようなオプションがあったとしても、より歯ごたえのある戦闘が味わえるというより、戦闘が間延びしてゲーム体験が悪化するという懸念の方が大きいため、高レベル化のオプションを用意するメリットはほとんどないだろう。
また『アサシン クリード オデッセイ』では、目的地マーカーが表示される「ガイド付き」モードと、目的地マーカーをオフにしてプレイヤー自身の力で行き先を見つけ出す「探索」モードが用意されている。そのほか主人公の性別選択オプションも含め、より多くのプレイヤーにゲームを楽しんでもらう手段として、ゲームそのものをカジュアル化させていくのではなく、遊び方をプレイヤーに委ねるという考えによりオプションを充実化させている『アサシン クリード』シリーズ。
ほかにもNintendo Switch向けのクラウド版を発売したり、Google Chrome上でストリーミングプレイするテスト(関連記事)を試みたりと、ゲーム内のオプションだけでなく、ゲームへのアクセス方法の多様化も進んでいる。今後もさまざまな意味で多くのプレイヤーが楽しめるゲームシリーズとして浸透していくのではないだろうか。