『ENKI』時間制限とランダム化がもたらす恐怖の脱出パズル、シリアルキラーから逃走する一人称視点サバイバルホラー
発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。興奮冷めやらぬまま幕を閉じたE3 2015。あなたは大作ゲームの情報ばかりを見て、素晴らしい作品たちが登場していたのを見逃してはいないだろうか。今週はコーナー名を一時的に「E3 Indie Pick(2015)」に変更し、E3 2015にてスポットライトが当てられたインディーゲームたちを紹介してゆこう。
第7回目は、MicrosoftのプレスカンファレンスにてID@Xboxタイトルの1つとしてXbox One向けのリリースが発表された『ENKI』をピックアップする。
地下室で殺人鬼の追跡から逃れよ
『ENKI』は一人称視点のサバイバルホラーゲームである。舞台となるのは暗闇に覆われた地下の世界だ。地下の一室で目覚めたプレイヤーは、自分が置かれている状況を理解する時間も十分に与えられぬまま、危険なシリアルキラーに襲われることとなる。地下にはさまざまなパズルが散りばめられており、プレイヤーはアイテムを見つけて謎を解き、殺人鬼の魔の手から逃れなければならない。
開発スタジオ「Storm in a Teacup」によれば、『ENKI』はリプレイ性のあるサバイバルホラーゲームになるという。ゲームの一部要素がランダム化されており、常に異なるプレイスルーが約束されている。トレイラーでは画面右上にタイマーが確認でき、時間切れとなるかシリアルキラーに遭遇すればゲームオーバーとなるようだ。
また本作はマルチエンディングを搭載しており、ゲームオーバーとなって悲痛な死を迎える結末に加え、地下の世界から脱出するあいだに発見したシークレットの数によって、最後のエンディングが変化する。プレイヤーは古代のオカルト魔法とミステリーを解き明かし、なぜ自分が地下に拉致されたのか、なぜシリアルキラーが自分を殺そうとするのかを突き止めなければならない。
ブラウザ上でプレイできるフリーゲームを中心に、脱出系パズルゲームは多数存在するが、ランダム化に加え背後から殺人鬼が迫ってくる恐怖は、プレイヤーに新しい体験をもたらすこととなりそうだ。『ENKI』はXbox OneおよびSteam向けにリリース予定である。