『DayZ』5年の時を経てスタンドアロン版正式リリース&Steam無料お試し期間開始

『DayZ』スタンドアロン版のSteam早期アクセス販売開始から5年。オンライン・サバイバルブームの火付け役が、ついに正式リリースを迎えた。あわせて日本時間12月18日午前3時までフリーウィークエンドを実施中。数々のアップデートにより変化を遂げた『DayZ』の現状を確かめてみよう。

Bohemia Interactiveは12月14日、Steam版『DayZ』を正式ローンチした。通常販売価格は4000円で、12月18日までは15%オフの3400円で購入できる。また同時に本作のフリーウィークエンドが開始されており、日本標準時12月18日午前3時(中央ヨーロッパ時間12月17日午後7時)まで『DayZ』を無料で試せるようになっている。

本作は同名の『ARMA 2』Modが人気を博したのち、2013年12月にスタンドアロン版としてSteamでの早期アクセス販売が開始されたオンライン・サバイバルゲーム。その後続くサバイバルゲームブームのきっかけをつくった作品である。2018年8月にはXbox Game Previewプログラムを利用してXbox Oneプレビュー版をリリース。2019年には海外PlayStation 4/Xbox One版の正式リリースも予定されている。

『DayZ』の舞台となるのは、東ヨーロッパにある架空の国Chernarus。ウィルスのアウトブレイクにより人口の大半がゾンビのような、狂暴な感染者に変わってしまったポストアポカリプス世界だ。マップサイズは230平方キロメートル。プレイヤーは広大なオープンワールドにて、数少ない生き残りの一人としてサバイバル生活を送ることとなる。物資を集め、道具をクラフトし、拠点を設け、襲い掛かる感染者や野生の動物を撃退。ときには他プレイヤーと協力もしくは衝突しながら、1日でも長く生存せよ。

5年間の早期アクセス期間中には無数のアップデートが配信されており、コンテンツの追加や各種メカニックの仕様変更、バグの修正だけでなく、新しいEnfusion Engineの導入・機能開発により、正式ローンチ時期が後ろへ後ろへとずれこみながらも少しずつ前進していった。11月に配信されたベータ版アップデートでは、ベースビルディング機能が導入されたり、Modサポートが開始されたりと、ゲームに広がりを持たせるような新要素が盛り込まれている。

とはいえ、5年間にもおよぶ早期アクセス期間中には、オンライン・サバイバルゲームとして独自性を見せるタイトルが複数リリースされていった。そうした中、『DayZ』は目の肥えたサバイバルゲームファンの期待に応えられるような作品となっているのかだろうか。気になる方は、フリーウィークエンド期間中に触れてみるのもよいだろう。なお正式リリースおよびフリーウィークエンド効果により、同時接続プレイヤー数は2016年7月以来となる1万5000人を記録している(SteamSpy)。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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