「鳥になれる子供」が砂漠を行くPS4向けオープンワールド『Vane』海外発売日が決定。日本向けにも発売予定
東京に拠点を構えるインディースタジオFriend&Foeは12月8日、『Vane』のPS4版を2019年1月15日に海外向けに発売すると発表した。すでに、欧米圏向けには予約が開始されている。価格は17.99ポンド。Friend&Foeに国内向けの発売について尋ねたところ、日本での発売も予定していると語った。書類手続きの関係で、同時期に発売できるかは保証できないとしつつも、発売計画がある(発売しない理由がない)と話してくれた。
『Vane』は、オープンワールドアドベンチャーゲームだ。舞台となるのは、多くの文明が砂漠に埋まってしまった世界。荒んだ土地には、ごく僅かな人々が暮らしているようだ。この荒廃した地にて、吹き荒れる黄金の砂塵を受けた迷子の子供が、自由な鳥へと姿を変えられたところから物語が始まる。プレイヤーはこの子供となり、人間と鳥の姿を使い分け、この土地に眠る謎を解き明かす。プレイヤーの取る行動によって、この世界で生きる人々の形態も変わっていく。
本作では、前述したように鳥と人間の形態を切り替えて、砂漠の世界を行く。砂漠を歩き回り自身でヒントを見つけていくフリーフォームのパートのほかに、遺跡など閉所にて謎を解いていくパートも存在する。いずれのパートも、鳥と人間を使い分けることは重要な要素になるだろう。筆者は2016年のBitSummitにて本作のデモをプレイしたが、鳥となり広大な砂漠を羽ばたくゲームプレイが強く印象に残っていた。一方で、プレイヤーへの誘導やヒントなどはなく、プレイヤー自身の発見に委ねる作品であったことも記憶に残っている。製品版として発売される際には、どのように変化がつけられているのか、楽しみなところ。
『Vane』が発表されたのは、2014年9月。すでに4年以上にわたり開発されており、開発プラットフォームもPCだけでなく、PS4が加わった。まずは、PS4向けに発売される形となる。本作のアーティストを務めたRasmus Deguchi氏はソニー・コンピュータエンタテインメント(現SIE)のTeam Icoに3年弱在籍していたこともあり、『ICO』や『ワンダの巨像』といった作品のエッセンスも感じさせるだろう。東京を拠点とし活動する外国出身のスタッフ精鋭が作り続けた『Vane』が、このたびいよいよ発売されることになる。今後の国内向け発売日の告知にも、期待したいところだ。