『Fallout 76』の発売日にあわせ、彼女に素敵なプロポーズ。 とあるファンがBethesdaの協力を得て、特別な瞬間を演出
11月15日にローンチを迎えたBethesda Softworksの『Fallout 76』、多くのファンがこの時を待っていたことだろう。YouTubeやTwitchにてゲームプレイ配信をおこなっているGrumble氏もそのひとり。ただ彼にとっては、別の大きな意味を持つ日でもあった。
彼にはBreeという名の彼女がおり、『Fallout 76』の発売日の4日後が、ふたりが付き合い始めてからちょうど4年の記念日だそうだ。ふたりは『Fallout』シリーズをはじめBethesdaタイトルのファンであったため、Grumble氏は『Fallout 76』の発売に合わせて彼女にプロポーズすることを計画していたのだ。
Hey @Fallout my 4 year anniversary with my girlfriend is 4 days after the release date of #Fallout76 . We’ve been playing fallout for 3 years now.
Thing is, I’m hoping to propose to her this anniversary, but I want it to be perfect. Any chance you could help a lone wanderer out? pic.twitter.com/PBvocipsWF
— GrumbleGamer (@GrumbleGamer) October 9, 2018
Grumble氏は、どのように彼女にプロポーズをするか数か月間考えていたそうだ。誰しも、ふたりにとって特別な瞬間にしたいと願い、いろいろと策を練るものだろう。そこでGrumble氏は今年10月、Twitterを通じてBethesdaに協力を求める事にした。すると同社のマーケティング担当幹部Pete Hines氏からその日のうちに返信があり、何かできることはあるか同社のコミュニティチームに伝えてくれたという。Grumble氏はそれでも、同社が本当に対応してくれるとは期待していなかったそうだが、後日同社のアソシエイト・コミュニティマネジャーのDevann Winters氏から連絡を受け、いよいよ彼のプロポーズ大作戦が動き出す。
Grumble氏はBethesdaに、どんな形の手助けでもありがたいとしつつ、『Fallout 76』のゲーム内に、プロポーズの言葉を書いた看板とは言わないまでも、何かイースターエッグを仕込んでもらうことを期待していたようだ。ただ発売1か月前という時期的に、もうそうしたことは不可能だった。そこで対応したWinters氏は、ふたりのために特別なアイテムを制作してプレゼントすることを提案する。
Grumble氏は自身のYouTubeチャンネルにて、彼女のBreeさんと一緒にゲームグッズなどの開封動画を投稿しており、『Fallout 76』の発売日には同作と、『Fallout』のミニフィギュアセットの開封をおこなっていた。そしてすべて開封し終えたあとGrumble氏は、「Bethesdaの謎の人物から何か荷物が届いているんだ」と言い、困惑した表情を浮かべる彼女を誘ってその開封を始める(以下の映像の11分18秒あたりから)。
https://youtu.be/AKG5SNBmQsI?t=678
やや手間取りながら開封した箱の中から出てきたのは、『Fallout』のVault BoyにVault Girlがキスをするイラストがプリントされた特製ポスターだ。そして、そのポスターには「Bree, will you marry me?(Bree、私と結婚してください)」と書かれていることに気づいた彼女は状況を理解したようで感極まる。Grumble氏はすかさず指輪を取り出し、「Will you make me a not lone wanderer(私を孤独でない放浪者にしてくれますか)」と、『Fallout』シリーズにかけたプロポーズを決行し、見事彼女の承諾を得ることとなった。Grumble氏は、協力してくれたBethesdaに感謝するとともに、Twitterでのやり取りを知りながら、彼女にバレないよう黙っていてくれたコメント欄の視聴者にも感謝の言葉を綴っている。
ゲームに関するプロポーズというと、今年9月に発売されたPS4向け『Marvel’s Spider-Man』にて、開発元Insomniac Gamesがファンからの要望を受けてゲーム内にプロポーズの言葉を書いた看板を設置したこと(そして当人らは同作の発売前に破局してしまったこと)が話題となった(関連記事)。そのファンもGrumble氏も、数千数万のフォロワー・チャンネル登録者を持つようなインフルエンサーではないが、そんなこととは関係なくファンへの協力を惜しまないBethesdaやInsomniac Gamesの姿勢が、多くのファンに愛されている所以なのかもしれない。