現代のゲームのあり方、文化を検証する展示会「イン・ア・ゲームスケープ」12月15日より開催。インディーゲーム作家やヴィデオ・ゲーム・アーティストの作品集う
文化施設NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)を運営するNTT東日本は11月15日、同館にて現代のヴィデオ・ゲームのあり方や、それらが創り出す文化を検証する展覧会「イン・ア・ゲームスケープ:ヴィデオ・ゲームの風景、リアリティ、物語、自我」を開催することを発表した(公式サイト)。開催期間は2018年12月15日から2019年3月10日まで。会場は東京・初台にあるNTTインターコミュニケーション・センターのギャラリーAとなっている。
本展覧会の趣旨は、現代の社会にも影響力を持つようになったヴィデオ・ゲームのあり方や、それらが創り出す文化を検証することで、そこからどのようなことが読み取れるのかを、インディーゲームおよびヴィデオ・ゲーム・アートの2つの動向から探るというもの。ここでいうヴィデオ・ゲーム・アートとは、「ヴィデオ・ゲームにおけるインターフェイスやゲーム空間とその構造に着目することで,私たちが日常的にプレイするゲームのもうひとつの意味を考察するなどのアプローチによって制作されたアートの総称」と定義されている。
インディーゲーム分野での出展予定作家としては、『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』のGiant Sparrow、『INSIDE』『LIMBO』のPlaydead、『Papers, Please』『Return of the Obra Dinn』の鬼才Lucas Pope氏、NGOや公共機関とのコラボレーションによりアーティスティックな作品を開発してきたCausa Creations。そのほかオスとメスのプラグ人間同士の感情を欠いた交流を描く『Plug & Play』や群衆シミュレーター『KIDS』などモノトーン&ミニマルな実験的作品を生み出すユニットPlayables、初のゲーム作品に取り組むアニメーション制作者・和田淳氏などがリストアップされている。
ヴィデオ・ゲーム・アート分野の出展予定作家としては、「ヴィデオ・ゲームの映像を参照しながら,ゲームの中で描かれる自然の風景や世界の境界,オブジェクトの性質,人々の振る舞いについて追求」する映像インスタレーション「パラレル」を出展するハルン・ファロッキ氏、「フライトシミュレーションゲームである角度から着水すると戦闘機が絶妙なバランスで水面の上を滑走しつづける様子」を捉える「ミラクル」を出展するミルトス・マネタス氏、「VRにおけるプレイヤーの身体性と,プレイヤーとゲーム内のキャラクターの憑依的な関係性が組み合わさることで,体験者自身の存在を不確かなもの」へと変えようとする「ZONE EATER」を出展する山内祥太氏などがリストアップされている。
詳細なイベント概要は以下のとおり:
会期:2018年12月15日(土)—2019年3月10日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
開館時間:午前11時—午後6時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(月曜が,祝日もしくは振替休日の場合翌日.ただし2/11[月]は休館,2/12[火]は開館),年末年始(12/28–1/4),保守点検日(2/10)
入場料:一般・大学生 500円(400円)/高校生以下無料
*( )内は15名様以上の団体料金
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC](東日本電信電話株式会社)
*諸事情により開館時間の変更および休館の可能性がございます.最新情報はホームページなどでお知らせいたします.
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
住所:〒163-1404 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
アクセス:京王新線初台駅東口から徒歩2分
お問い合わせ:0120-144199(フリーダイヤル)
E-mail:[email protected]
URL:http://www.ntticc.or.jp/
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] は,日本の電話事業100周年(1990年)の記念事業として1997年4月19日,東京/西新宿・東京オペラシティタワーにオープンしたNTT東日本の運営する文化施設です.ICCは「コミュニケーション」というテーマを軸に科学技術と芸術文化の対話を促進し,豊かな未来社会を構想していきます.(東京2020公認プログラム)
開催期間中には出展作家によるイベントが開催予定ということで、今後の予定が気になる方は公式サイトをチェックしておこう。