「カウボーイビバップ」の影響受けるSTGレースゲーム『Desert Child』12月11日にPC/コンソール向けに発売決定。国内でも一部予約受付開始
【UPDATE 2018/11/15 10:25】
弊誌が本作の販売元Akupara Gamesに確認したところ、Nintendo Switch/PlayStation 4版についても日本で発売予定とのことだ。発売日は海外と同じく12月11日となる。
【原文 2018/11/13 14:40】
パブリッシャーのAkupara Gamesは11月12日、インディー開発者のOscar Brittain氏が手がけるシューティング・レースゲーム『Desert Child』が開発完了したとし、12月11日に発売すると発表した。プラットフォームは、PC(Steam)/Nintendo Switch/PlayStation 4/Xbox Oneで、ゲーム内は日本語表示に対応する。このうちXbox One版についてはすでに日本でも12月12日発売として予約受付を開始しており、価格は1166円(10%オフの予約割引価格)となっている。
『Desert Child』の主人公は、才能はあるもののお金はない若手ホバーバイクレーサーだ。住める場所が少なくなり暮らし難くなってきた地球を離れ、火星へと移住する人が相次ぐ時代、主人公は火星で開催される宇宙最大のグランプリレースに参戦することを目指している。しかし、地球政府は火星への移住許可を2週間後に打ち切ると発表。火星行きのチケットは、一般的な市民には手の出せない価格に跳ね上がっていった。
火星に行きグランプリレースに出場するためには、とにかくお金を稼がなくてはいけない。本作のメインパートは、ビンテージのホバーバイクを駆っての賞金のかかったレースである。レースは、砂漠や草原、水上などを舞台に横スクロールの一直線で展開。ホバーバイクは上下の移動とブーストが可能で、先にゴールラインを超えれば勝利だ。コース内には障害物のほかさまざまなドローンもおり、衝突するとスピードダウンしてしまう。ホバーバイクにはマグナムやマシンガン、ショットガン、レールガンといった武器を搭載可能で、ドローンの中には攻撃を仕掛けてくるものもいるため、先手を打って破壊したい。また、破壊するとお金を落とすドローンもいる。仮にレースに負けて賞金を得られなかったことを考えると、道中で拾えるお金は貴重である。ただし、残弾がなくなると補給するまで武器が使用できなくなるため無駄撃ちは禁物だ。
レースが終わると街に戻り、また次のレースに備えることになる。レース中に障害物に衝突しているとホバーバイクがダメージを負っているため、その修理をおこなったり、主人公の空腹を満たすためにラーメンを食べたり。レースの賞金だけでは賄えないなら、報酬のアイテムを買い取ってくれる店もある。何をするにもお金がかかり、一方で2週間後に火星行きのチケットを買うお金も貯めなければならないため、そのやりくりが求められる。
本作ではさまざまな街を巡り、その土地の郷土料理を食べることで各種ステータスアップを得られる要素もあるようだ。入手したアイテムを組み合わせて、たとえばホバーバイクの武器の弾倉を拡張したり、レース中にドロップしたお金を吸い寄せる機能を付けたり、ドローンからの被ダメージを減らしたりといったホバーバイクのカスタマイズも可能。そのほか、レコードショップでサウンドトラックの追加楽曲を購入したり、ピザ配達の仕事を請け負ったり、街中でホバーバイクを盗んだり、あるいは“ママにお金を無心する”なんてこともできる。
本作は日本のアニメ作品から影響を受けて制作されており、特に「カウボーイビバップ」の世界観や、「REDLINE」の圧倒的なスピード感、「AKIRA」で見られるような10代の若者の姿をミックスしてゲームに落とし込むことを目指したという。また、ローファイなヒップホップサウンドも魅力のひとつ。ちなみに、本作のレースではあえてゴールまでの残り距離を表示していないが、実は楽曲の長さとゴールまでの距離が同じなのだという。楽曲を覚えることで、最後にブーストをかけて勝利をかっさらうといったことが可能なわけだ。
今回発売日が決定し、Xbox One版の国内発売も明らかになったことで、Nintendo Switch/PS4版の日本でのリリースにも期待がかかる。古いビルドで製品版とは仕様が異なる部分があるかもしれないが、本作のPC向け体験版がGame Joltにて無料配布されているので、興味のある方は試してみてはいかがだろうか。