クトゥルフ神話テーマのRPG『Call of Cthulhu』ローンチトレイラー公開。私立探偵が挑む事件の発端を狂気的な映像で描く
パブリッシャーのFocus Home Interactiveは10月26日、フランスのデベロッパーCyanide Studioが手がける『Call of Cthulhu』のローンチトレイラーを公開した。本作は、作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの著作「The Call of Cthulhu(クトゥルフの呼び声)」をもとにした公式ゲームで、同著をテーマにしたChaosium社のテーブルトークRPGから影響を受けた一人称視点RPGだ。Steamおよび海外PlayStation 4/Xbox One向けに10月30日に発売される(Steam版は日本では31日発売予定)。
本作の舞台は、アメリカ・ボストン沖合に浮かぶ孤島ダークウォーター・アイランド。1924年、この島に移り住んだ芸術家サラ・ホーキンスとその家族が悲劇的な死を遂げる。今回公開された映像では画家らしき女性が登場しており、おそらく在りし日のサラ・ホーキンスの姿だろう。明るい日差しのもとで住民の男の絵を描いていたところ、町は突如陰鬱な世界へと一変。彼女は、仮面とフードを被った謎の集団に追われ、そして本作のカットシーンから切り出されたと思しき、主人公であるエドワード・ピアスを含む、さまざまなイメージが矢継ぎ早に映し出されていく。
エドワードは第一次世界大戦を戦った元兵士であり、現在は個人で探偵業を営んでいる。その彼のもとに、ある日ひとりの男が訪れる。男はサラの父親で、この映像の最後のシーンがその場面だ。サラの死に際しては警察が捜査をおこなったが、事故だと処理された報告書の内容を不審に感じた父親がエドワードを頼ったのだ。そして依頼を引き受けたエドワードは、真実を求めてダークウォーター・アイランドに調査に向かう。
本作では、その都度示されるメイン・サブ目標をもとに島内やホーキンス邸内を探索して物証を集め、また住民への聞き込みをおこないながら物語を進めていく。調査行動にはアップグレード可能なスキルシステムが密接に結びついており、たとえば住民との会話の選択肢や、引き出せる情報量などに関わってくる。さらにエドワードは、現場に残された痕跡からその場所で過去に何があったのかを可視化する能力も持っている。しかし彼は先の大戦の影響により精神状態が脆く、島では狂気的な幻覚に襲われることに。また、謎の狂信者や旧支配者と呼ばれる存在に遭遇するなど、事件の背後にあるものを詳しく知るたびに彼の正気は失われていく。
本作は10月18日に開発完了しており、あとは発売を持つだけとなっている。気になる日本語対応については、現段階では収録されていないことを確認している。販売元のFocus Home Interactiveは以前、日本語に対応する可能性はあるが未確定とコメントしていた。公式サイトを日本語に対応させるなど意欲は感じられるため、ローンチ以降のアップデートにて追加されることを期待したい。