NINTENDO64リスペクトACT『ユーカレイリー』が64ビット風に大変身。待望されていた無料アップデートが実施へ
イギリスのインディースタジオPlaytonic Gamesは10月25日、現在販売中の3Dアクションアドベンチャーゲーム『Yooka-Laylee(ユーカレイリー)』について、近日配信予定の無料アップデートの内容を紹介する映像を公開した。
この映像で紹介されているのは、アップデートにて追加予定の「64-Bit Tonic」だ。Tonic(トニック)とは、本作のゲーム内にて規定数の収集アイテムを獲得したり、敵を倒したりすることでアンロックされるアイテムのこと。Vendiという自販機姿のお姉さん(NPC)に話しかけることで一度にひとつだけ装備でき、たとえばパワーメーターの回復速度が上がったり、近くにあるレアアイテムを察知したり、あるいは水中でより長く息が持つようになったりと、ゲームプレイに役立つさまざまな効果を得ることができる。
今回披露された64-Bitトニックは、もともと本作の開発費を募るKickstarterキャンペーンで達成したストレッチゴールのひとつとして実装を約束されていたもので、本作の発売時からVendiには“入荷予定”として項目だけは用意してあった。その効果としては、上の映像でも見られるようにゲーム画面全体を64ビット風のレトログラフィックに変更するものとなっている。テクスチャの見た目の違いのほか、スキャンラインやブラウン管風のフレームも確認できる。
本作の開発元Playtonic GamesはRareの元スタッフが設立したスタジオで、ユーカとレイリーのコンビが活躍する本作は、RareがかつてNINTENDO64向けに手がけた『バンジョーとカズーイの大冒険』の精神的続編という側面があった。64-Bitトニックは、そうした作品へのオマージュであり、ファンサービスでもあるわけだ。
Yooka and Laylee before and after their 64-bit Tonic "make-under". We think it suits them n-icely. #YookaLaylee #64BitTonic pic.twitter.com/taYd6EQ2ro
— Playtonic (@PlaytonicGames) October 25, 2018
なお映像の中では、グラフィックを修正した旨を伝えている。実はPlaytonic Gamesは今年7月、この64-Bitトニックの開発中のイメージ画像を先行して公開していた。ただ、そこで見られたのはファンが期待していた64ビット風とは程遠かったため不評を買ってしまう。そのため、さらに“デメイク”を施したということのようだ。しかしながら、YouTubeのコメント欄などでは依然として、落胆の声が散見される。フィルター処理ではなく、NINTENDO64スタイルのポリゴンでゲームを再構築するレベルのトニックを期待していた人もいたようだ。それだけ、本作が熱心なファンを抱えているということなのだろう。
64-Bitトニックを追加する無料アップデートは近日配信予定とのことなので、さらなる修正は難しそうであるが、Playtonic Gamesは何らかの対応を見せるだろうか。『ユーカレイリー』は、国内ではNintendo Switch/Steam向けに日本語対応で販売中だ。また現在Kickstarterにて、本作のオリジナルグラフィックノベルの制作費用を募るキャンペーンもおこなわれている。