ハイスピードなパルクールACT『スカイトレーサー』正式発表。『Cloudbuilt』開発元新作はマルチプレイにフォーカス
スイスのインディースタジオCoilworksは10月22日、『Sky Tracers(スカイトレーサー)』を正式発表した。同作は東京ゲームショウにてひっそりと出展されるなど、限定的に公開されていたが、本日公の場にて映像とともに披露された。公式サイトには日本語ページも用意されており、日本語にも対応すると考えてよさそうだ。
『スカイトレーサー』は、ハイスピードで展開されるパルクールアクションゲームだ。プレイヤーが操作するキャラクターは、背中につけたロケットパックを用いてブーストをかけ、さまざまな場所を駆け巡る。ロケットパックを装着することで、ビルからビルへと渡ることができたり、ビルの壁を走ることが可能となっており、迫力ある移動が楽しめる。この移動を極めて素早く目的地へと到着し、ライバルたちに勝利することが目標となる。舞台となるのは高所だけではないようで、地下街もまた探索の対象となるようだ。足場は安定しているものの、閉所となればまた異なるテクニックが求められそうだ。地下では敵らしき存在を銃撃している場面も見られ、シューティング要素も存在するかもしれない。
『スカイトレーサー』は、パルクールアクションゲーム『Cloudbuilt』シリーズのCoilworksが手がける最新作であり、これまで同スタジオが制作した作品のDNAを強く感じさせる。一方で、シングルプレイメインだった以前までのシリーズとは異なり、本作はマルチプレイに焦点を置いた作品になるようだ。映像では20人近くのプレイヤーが入り乱れビルの屋上を走っているシーンが確認でき、それなりの規模でのレースが楽しめそうだ。
開発はまだまだ初期段階のようで、マルチプレイに対応予定であることのほか、最速タイムを競うこと、キャラクターがカスタマイズ可能であること、マッチ間はソーシャルエリアで他プレイヤーと遊べることなどのみが明かされている。『Cloudbuilt』シリーズは、水彩画のようなグラフィックが魅力であったが、今作は比較的ポップに仕上げられている印象だ。ビジュアルやゲームプレイは、今後ブラッシュアップされていくだろう。
『スカイトレーサー』の対応プラットフォームは未定であるが、Steamストアページが公開されており、PC向けにリリースされることは間違いないだろう。なおこちらも日本語対応表記あり。前作『Super Cloudbuilt』はコンソール向けにも発売されていただけに、最新作もまたPS4やXbox Oneでリリースされるかもしれない。
Coilworksは、『スカイトレーサー』のほかにも『Riftbranded』と呼ばれる作品を開発中。こちらは、ファンタジー世界を舞台としたローグライトなTPSになるようだ。油絵のようなグラフィックが魅力的なだけに、同作の正式発表も楽しみにしたいところ。