『CoD BO4』ダウンロード版の発売初日売上が、販売元Activision史上最高を記録。パッケージ版は落ち込むもユーザーのデジタル志向進む
Activisionは10月15日、『Call of Duty: Black Ops 4(コール オブ デューティ ブラックオプス 4)』のダウンロード版の発売初日の売り上げ本数について、同社史上最高を記録したと発表した。本作は、PC/PlayStation 4/Xbox Oneにて10月12日にローンチを迎えた。『Call of Duty』シリーズとしての発売初日のダウンロード版の売り上げ記録は、昨年発売された『Call of Duty: WWII』がそれまでの記録を塗り替えたが、本作はそれをさらに上回る結果となった。
さらに本作のダウンロード版の発売初日の売り上げは、 PlayStation Storeで販売されたフルゲーム全体の記録を更新し、Xbox OneではActivisionタイトルとしての記録を塗り替えた。また、同じActivision Blizzard傘下にあるBlizzard Entertainmentが運営するBattle.netにて独占販売されたPC版も、前作『Call of Duty: WWII』の2倍以上となる、『Call of Duty』シリーズとして最高の売り上げを記録したとのこと。
一方で、本作のパッケージ版の売り上げについて、ローンチ後最初の週末を迎えたイギリスでは『Call of Duty: WWII』のおよそ半分、『Call of Duty: Black Ops 3』からは59パーセント低下している(GamesIndustry.biz)。これは、2007年に発売された『Call of Duty 4: Modern Warfare』以来もっとも低い数字だという。ただし、今年発売されたタイトルの中では『FIFA 19』に次いで2番目に良い売れ行きとなっており、販売不振というわけではない。なお、内訳はPS4版が58パーセント、Xbox One版が41パーセント、PC版が1パーセントとのこと。
パッケージ版の売り上げが、一部地域とはいえ大きな落ち込みを見せる一方で、ダウンロード版にて記録的な売り上げを達成したということは、ユーザーがダウンロード版を購入することを選ぶ傾向が、昨年よりもさらに進んだということだろう。10月5日に発売されたUbisoftの『アサシン クリード オデッセイ』でも、イギリスでのパッケージ版の初週売り上げが前作より低下するも、シリーズとして今世代最高の売り上げを達成しており、こうした動きはフランチャイズ単位を超えて広がっていると感じられる(関連記事)。
なお、前作『Call of Duty: WWII』は、発売から3日間で5億ドルを売り上げるという大きな記録を打ち立てたが、Activisionは今回は、本作全体の売り上げについて具体的な数字を明らかにしていない。ただ、発売初日にオンラインに接続した総プレイヤー数は前作から増加しているとのことである。
Treyarch Studiosが開発を担当した『Call of Duty: Black Ops 4』では、シングルプレイ・キャンペーンモードを廃し、オンラインマルチプレイに特化。個性的なスキルを持つスペシャリストを強化して戦うマルチプレイモードのほか、Black Opsシリーズにておなじみのゾンビモードでは、3つのマップ・シナリオをプレイ可能。さらに、『Call of Duty』シリーズ初となるバトルロイヤルモードBLACKOUTも収録。シリーズ最大のマップにて、最大100人のプレイヤーが生き残りをかけて戦う。
本作は、発売からすでにアップデートが複数配信され、バランス調整やバグ修正が続けられている。今後の話としては、ゲームプレイを通じて新たな装備アイテムなどをアンロックできるSupply StreamやBlack Ops Passといった要素の追加が、公式サイトに投稿され後に削除された情報から噂されている(Charlie INTEL)。