人生シム『Kenshi』は自由度が高い。『アサシン クリード オデッセイ』は潜まなくてもいい。『黒い砂漠』の景色にうっとり。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。153回目です。
ショッキングなだけじゃない
『The MISSING – J.J.マクフィールドと追憶島 –』をプレイ中。女の子がトラップにあえて引っかかり、バラバラになった自らの身体を利用して道を切り拓くという、なんともぶっ飛んだアクションパズルです。身体は元どおりに再生可能とはいえ、トラップに触れるたびにドキッとさせられます。四肢断裂中の姿は真っ黒で描かれるのですが、洋ゲーだったら血に塗れたグロい描写になってそうだなあ。でも、これは何かに配慮しているというよりも、注目して欲しいのはそこじゃないという意図があるような気がします。
パズル部分にはもちろん挑戦心を煽られるのですが、それ以上にキャラクターや環境に対する?マークが次々と湧いてくる展開がゲームを進める原動力として力強く、また一見シンプルながら細かいこだわりが見られるビジュアルや、スマホを使ってキャラクターを掘り下げる演出も魅力的。まんまと釣られて良いものと出会っちゃった気分。
by Taijiro Yamanaka
荒野を征く
今週は……というか、ここ2週間ほど、空き時間のすべてを注いで『Kenshi』をプレイしておりました。ちょっぴり和風テイスト漂うポストアポカリプスな世界を舞台とした人生シムとでも申しましょうか。パーティを組んでの冒険はもちろん、商人として街から街へと交易品を運び大金を得る、孤高の剣士として一人で各国の英雄や最強生物を撃破する、自らの街を作る…。プレイヤーの数だけ遊び方が存在する、極めて自由度の高い作品です。
数の力でヤギをねじ伏せようとしては逆に全滅させられていた我がパーティですが、長時間プレイの甲斐もあり、ようやく盗賊団すら容易に蹴散らせるまでに成長しました。この辺は我が子の成長を見るようで感動しきりです。しかしながら未だ未踏の地は山ほどあり、更にはやりたいことも次から次へと湧いてきて一向に飽きません。最終的にはどこかに街を構えて、世界征服に乗り出してやろうかなどと企む今日この頃です。道のりはまだまだ遠いですけどね…。ともあれ、自分なりに目標を立てて自由に遊べるこのゲーム。まさにサンドボックスの鑑と言っても過言ではないと感じております。
by Kouzou Suzuki
川で突っ立ってる場合じゃなかった
8月に実装された「REMASTERED」によってサウンドとグラフィックが強化され、まるで現実世界のようなリアリティの映像美が楽しめるようになった『黒い砂漠』を久々にプレイ。とにかく光の表現や自然の描写が秀逸で、ぼーっと景色を眺めているだけでうっとり。私にとってはメインコンテンツである「釣り」をするために近場の水辺へ移ると、川の水流や水面に反射する夕焼けまで細かく表現された”絶景”が画面全体に広がる。
私がPCでゲームを始めた当時は2Dが主流だったし、3Dで描かれたゲームはドット絵のような仕上がりだった記憶がある。あれから10年と少し経って、PCゲームもここまで到達したのかと思うと恐ろしい。そんなことを考えながら、少し前までは既視感に溢れていたはずの広大なオープンワールドを、心を躍らせながら駆け巡っていたのであった。川で突っ立ってる場合じゃなかった。
by Akinori Matsushita
そうか、戦えばいいのか
引き続き『アサシン クリード オデッセイ』をプレイ中。レベルは15を超えたぐらいです。ギリシャの美しい景色を見ながらのんびり遊んでいるので、ペースはかなりゆっくり。RPG要素やハクスラシステム、広大な世界を探索する楽しみや魅力的なストーリーなど、いろんな部分が気に入っているんですが、やや気になる問題がありまして。というのも、このゲームというか『アサシン クリード』がそういうものなのですが、基本的には敵拠点を見つけて単独で潜り鎮圧することを繰り返すのですが、その流れがマンネリしちゃったりするのです。メインクエストでは色々なひねりがあるのですが、世界を探索するとなると、キャンプを見つけて潜んで倒すというパターンになりがち。
そんな悩みを、僕よりはるかに進んでいる編集員にすると、彼はできるだけ戦闘をするようにしているとコメント。確かに本作の戦闘は楽しく、武器によって立ち回りも違うので、もっと正面から戦ったほうが良いように思えてきました。敵との戦闘は、アサシンするアドバンテージが大きいのですが、弓スキルがあったり、武器種が多かったり、よく考えればオプションはかなり豊富。基本的には、受け身でも楽しめる本作ですが、戦闘に関してはプレイヤーが自分なりに工夫したほうが、ゲームが楽しくなりそうですね。正面切って突撃し棒で暴れてみると、さらに楽しさが上がってきました。
by Minoru Umise