『アサシン クリード オデッセイ』中東版では、巨大なゼウス像の局部が“葉っぱ”で隠されている
今月10月5日に発売された『アサシン クリード オデッセイ』。古代ギリシャを舞台にした本作には巨大なゼウス像が存在し、その局部をのぼれることが話題を呼んだ。そのゼウス像は、どうやら地域によって異なる形状になっているようだ。GearNukeなどが報じている。
ゼウス像は、『アサシン クリード オデッセイ』の始まりの島であるケファロニアの中心にそびえ立つ巨大な像。高く掲げた左腕の槍は、島の中では数少ないシンクロポイントとなっており、クイックトラベルの地点を解放するために、ほとんどのプレイヤーが登ることになるだろう。このゼウス像の局部が露になっており、しがみつくことが可能。また主人公もしがみつくことで局部を意識した反応を示す点が、大きな注目を集めた。
古代ギリシャを研究する藤村シシン氏も「古代ギリシャの美意識では、皮のケースに納まった慎ましくほっそりした“もの”が文明的で良い“もの”と考えられました。」と評している(ただし、Ubisoftからの仕事の一環で呟いているともコメントしている)。序盤からアクセスできるポイントということもあり、目につきやすく、とにかく何かと話題を集めたことには間違いないだろう。
古代ギリシャの美意識では、皮のケースに納まった慎ましくほっそりした「もの」が文明的で良い「もの」と考えられました。ゲーム冒頭で皆様がぶら下がっている雷神ゼウスのこちらは、古代ではベストルッキングチンチンです。 #古代ギリシャから見るACオデッセイ #ACオデッセイ pic.twitter.com/uZdyNF18iS
— 藤村シシン🏛️ (@s_i_s_i_n) October 8, 2018
ただし、中東(Middle East)版『アサシン クリード オデッセイ』では、このゼウス像に“葉っぱ”が被せられていると報告されている。YouTuberチャンネルMurad Zeroは実際に中東版のプレイ映像を投稿。確かに、皮につつまれたかわいらしい“それ”は葉っぱで覆われている。オブジェクト判定自体は“露にしているもの”がオリジナルであるようで、葉っぱに当たり判定はなく、しがみつく際には葉のグラフィックにのめり込むのような形になるようだ。
中東圏はもともと暴力ゲームや性表現を含んだゲームに検閲が入りやすく、『グランド・セフト・オートV』は販売禁止になっているほか、『ウィッチャー3 ワイルドハント』も日本版と同様にベッドシーンに規制が入っている。地域によっては、芸術的な意味合いが強い巨像であっても、表現を変える必要があるということだろう。
前作『アサシン クリード オリジンズ』にて同様に彫刻像に規制が入った際には、乳房や局部の上に貝殻が覆われていた(関連記事)。貝殻で隠されるというのも大概シュールであるが、猛々しいゼウスの局部が“葉っぱ”で隠されるというのは、なんとも不思議な光景でもある。今後、もしディスカバリーモードのような追加要素があるならば、この葉っぱゼウスが拝めることになりそうだ。日本語版ではゼウスの股間は確認可能であるので、ぜひこの股間をのぼったのちにシンクロし、ケファロニア島での傭兵生活を楽しんでほしい。