夏の島で暮らす『Summer in Mara』PS4/Nintendo Switch/PC向けに発表。農耕とクラフトを進め、島々を渡る
スペインのインディースタジオChibig Studioは9月19日、『Summer in Mara』を発表した。対応プラットフォームは、PlayStation 4/Nintendo Switch/PC(Steam)で、発売時期は、2019年だ。
『Summer in Mara』は、「島」を舞台に展開されるアドベンチャーゲーム。主人公となるのは、11歳の少女Koa。Koaは、赤ちゃんの頃に拾ってくれたおばあさんHakuと共に、静かで平和な島Maraにて暮らしていた。しかしある日、Hakuが手紙を残し行方をくらませてしまう。Koaをいつも可愛がっていたが、謎も多かったおばあさんHaku。家族ともいえる大切な人は、なぜ消えたのか。その真相を明かすために、Koaは生まれ育った島をあらためて探索していく。
『Summer in Mara』では、プレイヤーはMora諸島を探索していく。島にはさまざまな住民が暮らしており、彼らの悩みを聞く100以上のクエストが用意されているとのこと。特定の住民とは、アイテムの取引をすることも可能。故郷をよりよい場所へとしていくのだ。島でアイテムを集めてクラフトをすれば、新たなアイテムが生まれる。新たなアイテムによってボートの改修をしていけば、まわりの島々にも行くことができ、活動範囲は広まっていく。本作では昼夜の概念が存在しており、景色が移り変わっていくほか、住民も時間にあわせて生活するようで、いきいきとした世界が楽しめそうだ。
また探索を進める一方で、いくつかやるべきことがある。Hakuは田畑を耕し、食材を育てていた。彼女がいない間は、Koaはこの作業を引き継がなければならない。道具を作り、アップグレードをし、作物を育てていく。探索、交流、農耕、クラフト。さまざまな経験を経て、Koaは成長していき、アビリティやスキルを獲得し、できることも増えていく。そうして、Hakuの失踪に絡んでいるとされる、海を汚そうとする悪徳企業Elitと対峙するのだ。
本作を開発するChibig Studioは、惑星が舞台のシミュレーション『Deiland』を手がけたスタジオだ。同作は、PlayStation 4で欧州向けにリリースされたのち、北米のPlayStation 4およびPCで配信された。前作もまた、アドベンチャーゲームと銘打たれながら、農耕やクラフトといった要素を持ち込んでいるが、何十時間も遊ぶようなタイプのスローライフゲームではなく、ある程度コンパクトに仕上げられた作品だった。前作はモバイル版にリリースされ、改めて開発し直され欧州のPS4にて配信されるというやや複雑な経緯をたどっていた。本作は最初からPS4/Nintendo Switch/PC向けに開発されており、そのスケールは大きくなっているかもしれない。
スローライフゲームといえば、現在Steamで早期アクセス販売され、好評を博している『My Time At Portia』(PS4/NSでもリリース予定)や『Staxel』(NSでもリリース予定)、6月発売予定であったが延期中の『Re:Legend』(PS4/NS/XO/PC)など、多くの新作の正式リリースおよびリリースが予定されている。『Summer in Mara』は、どのようなこうしたタイトルと差別化をはかっていくのだろうか。独自の要素に期待したいところ。
『Summer in Mara』は、PS4/Nintendo Switch/PC向けに、2019年発売予定だ。