“世界初”をうたうNintendo Switch向けBluetoothスピーカーを周辺機器メーカーが発表。 ドックとしてはめ込み、バッテリーとしても機能

ゲーム周辺機器メーカーYesOJOは9月21日、Nintendo Switch向けとして世界初をうたうポータブルスピーカーを発表した。正式な製品名はまだ決定していないようであるが、Nintendo Switch本体と組み合わせて使用可能。さらに汎用のBluetoothスピーカーとしても利用できる製品になるようだ。

香港に拠点を置くゲーム周辺機器メーカーYesOJOは9月21日、Nintendo Switch向けとして世界初をうたうポータブルスピーカーを発表した。正式な製品名はまだ決定していないようだが、Nintendo Switch本体と組み合わせて使用し、さらに汎用のBluetoothスピーカーとしても利用できる製品だという。

このポータブルスピーカーは、USB Type-C接続のNintendo Switch用ドックを前面に備えており、上の製品イメージ画像のように、Joy-Conを取り外したNintendo Switch本体を挿入すれば、ゲームの音声が本機のステレオスピーカーから出力される仕組みだ。そして前述したようにBluetoothスピーカーでもあるため、スマホなどの対応機器とペアリングして音楽などを鳴らすこともできる。使用時はNintendo Switch本体の吸気口を塞いでいるように見えるが、筐体背面から空気を取り入れる構造になっており、さらに特別設計のファンを用いて効率的に冷却するとのこと。

Nintendo Switchをイメージしたカラーリングのスピーカーグリルの中には、各5Wのスピーカーを搭載する。もちろんボリューム調整可能。Bluetoothスピーカーとしては比較的低出力な部類に入るが、少なくともNintendo Switch本体のスピーカーで聴くよりは迫力のあるサウンドを楽しめそうだ。なお、テーブルモードとしてゲームをプレイすることになるが、画面を見やすいように角度を調節する機構を備えているかどうかは不明である。

本機は1万2000mAhのバッテリーを搭載し、好きな場所で利用可能。Nintendo Switchのゲームプレイでは最大10時間、Bluetoothを利用した音楽再生では最大50時間利用でき、バッテリーは2時間でフル充電可能だ。さらにNintendo Switchへの給電にも対応し、電源に接続していない状態でも内蔵バッテリーからNintendo Switchを2回フル充電できる。ゲームプレイ時間に換算すると約8時間分とのこと。また、USB 3.1端子を2つ搭載しており、ここからほかのデバイスへも給電可能だ。開発元のYesOJOは、2019年前半にIndiegogoにてクラウドファンディングキャンペーンを実施し、本機の予約を募るとのこと。価格や製品のさらなる詳細はそこで明らかになるはずだ。

今回 YesOJOは、「OJO Projector mini」も併せて発表している。実は同社は、世界初のNintendo Switch用プロジェクター「OJO Projector」を製品化したことで注目を集めたメーカーで、弊誌でも以前紹介した(関連記事)。Nintendo Switch本体を接続するドックと、モバイルプロジェクターが一体になった製品で、本機はその小型版という位置付けだ。こちらもNintendo Switchをイメージしたカラーリングを採用する2色展開となる。解像度480pのゲーム画面を壁やスクリーンに30〜120インチサイズで投影でき、プロジェクターの輝度は80ルーメン。また、本機も上で紹介したスピーカーと同じく、Nintendo Switchを2回フル充電できるだけのバッテリーを搭載し、給電も可能だ。本機は2018年末に発売予定。価格は未発表だが、380ドル(約4万3000円)で販売されている上位版の価格がひとつの目安となるだろう。

先週開催された東京ゲームショウ2018では、YesOJOもブース出展してOJO Projectorや『太鼓の達人』用コントローラーなどNintendo Switch向け製品を展示。同社は日本向けの公式サイトを用意しており、また東京ゲームショウにおいては、今後は日本のNintendo Switchファンに向けた製品開発をしたいとコメントしていたため、今回発表されたこれらの製品や、そのほかの周辺機器の日本での展開にも期待できるかもしれない。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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