生存者vs感染者の非対称マルチプレイFPS『Pandemic Express』発表。脅威の跳躍力を見せるゾンビの群れから逃れ、列車に乗り込め

tinyBuild GAMESの新作『Pandemic Express』が発表された。生存者と感染者に分かれて戦う非対称マルチプレイFPSであり、感染者に襲われた生存者は、感染者として蘇る。『Pandemic Express』はPC向けに2019年発売予定だ。

ゲームパブリッシャーのtinyBuild GAMESは8月31日、非対称マルチプレイFPS『Pandemic Express』を発表した。対応プラットフォームはPCで、2019年のリリースを予定。公式サイトにてアルファ・テストの参加者を募集中だ。

本作はゾンビパンデミックが広がる世界にて、生存者と感染者に分かれて戦うマルチプレイFPS。生存者チームは感染者の群れから逃れつつ、列車に乗り込み町からの脱出を試みる。一方、感染者側のプレイヤーはかつての仲間を道連れにするため生存者たちに襲いかかる。感染者に襲われた生存者は、感染者として蘇り、さらに感染を拡大していく。生存者多数・感染者一人から始まり、逃亡劇が長引くにつれて徐々に形勢が逆転していくわけだ。

今回のトレイラーを見ると、沼地を抜けたり、電線の上を渡ったり、住宅街や地下鉄を進んだり、車両に乗り込んだりと、広いマップを移動しながら目的地に向かうオープンさが特徴のひとつになっていることがうかがえる。建物のバルコニーからバルコニーに、屋上から屋上に飛び移るシーンも含まれていることから、かなり自由にマップ上を動き回れるのではないだろうか。一方で感染者は跳躍力を武器に生存者たちを追い詰めていく様子が確認できる。

生存者vs感染者の非対称マルチプレイゲームとしては、『Half-Life』の「Zombie Panic!」Modを筆頭に、さまざまな作品のゲームモードとして提供されてきた。ゾンビ物であるため多くはリアル路線に寄っているが、本作はやさしいポップなタッチのビジュアルになっており、トレイラーを見る限り出血表現もない。また防壁を張って一箇所に籠もるのではなく、目的地に向かって動き続ける能動的なゲームプレイになることが予測される。対象年齢を広げ、ホラー要素を抑え、かつジャンルの進化を図るような興味深い作品になりそうだ。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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