ケモノオープンワールドARPG『BIOMUTANT』最新ゲームプレイ映像公開。剣と銃を駆使したバトルから、メックアクションまで凝縮
パブリッシャーのTHQ Nordicは8月21日、傘下スタジオExperiment 101が開発中の『BIOMUTANT』の最新トレイラーを公開した。本作は、文明崩壊後の世界を舞台に、小さなケモノの主人公が冒険するオープンワールド・アクションRPGだ。およそ半年ぶりの続報となった今回の映像は、現在ドイツで開催中のGamescom 2018にプレイアブル出展しているバージョンの、本作のゲーム内容を紹介するものとなっている。
まず、映像では主人公のケモノはさまざまな色の毛をしていることに気づくだろう。本作ではゲーム開始時にキャラクター作成をおこない、体毛のスタイルや色を自由に変更可能。一方、体格や頭の形状については、設定するパワーやバイタリティ、カリスマなどのステータスのバランスによって変化する。DNAを再構成することで、目の表情や耳の形など風貌のタイプをランダムに変えることもできる。
本作の世界は、一見自然豊かな環境のようであるが、過去の文明の遺物である放射性物質があちこちに存在する。これは汚染という負の側面だけではなく、主人公のDNAを突然変異させて特殊能力を与える力も持っており、映像の序盤で坂を転がっている透明の球体もそのひとつ。特定の場所にある水たまりの水を球体に変えて身にまとうことができ、ボヨンボヨン跳ねて大きなギャップを超えたり、映像にあるように敵をくっつけたり、水を破裂させて吹っ飛ばしたりできる能力だ。本作ではこうした特殊能力がさまざま登場する。
馬のような動物に乗って夕日に向かって走るシーンも印象深い。これまで水上バイクや気球、あるいは戦闘用でもあるメックなどが紹介されていたが、今回また新たな乗り物が登場した形だ。本作のマップは16平方kmの広さがあり、森林地帯や豪雪地帯、砂漠などさまざまな環境を有し、さらに標高の高い場所や地下世界もある。オープンワールドゲームとして、多様な乗り物があることは魅力のひとつとなるだろう。
今回、開発中のアルファ版をもとにした実際のゲームプレイを紹介する映像も公開されている。本作の世界には6つのケモノ部族が暮らしており、敵対することもある。主人公は剣と銃、そしてマーシャルアーツを駆使したアクロバティックなバトルスタイル。映像では加えて、道中で入手したメカグローブを活かして敵を掴んで振り回して戦う姿も見られる。メカグローブは閉ざされた扉を破壊するためにも必要で、ゲーム進行上必ず入手するアイテムのようだ。なお、今回の映像では紹介されていないが、銃や剣は探索を通じて獲得できる資源を元にクラフト可能。組み合わせはそれぞれ50万通りにものぼるという。
この映像では、メカニックのGreesemonkeyに会うことが目標のひとつとなっている。彼の工房近くでのバトルでは、敵がロケットを発射させるのを阻止するつもりが、誤って発射させてしまい、彼の工房の扉を破壊してしまった。Greesemonkeyに借りができた主人公は、完成間近のメックに必要なスクラップ集めを頼まれる。本作では、このような出会いがさまざま訪れる。主人公のマーシャルアーツも、達人に出会うことで新たな技を教わるようだ。そしてメックが完成すると、主人公はそれを借り受けて新たなエリアに足を踏み入れる。
メックに乗り進んだ先は死のオイルで汚染された地域で、時折オイル溜まりをメックで吸い上げてから進んでいる。徒歩では立ち入ることのできない場所なのだろう。メックは銃を装備しているほか、エネルギーを消費して一定時間浮遊することが可能。敵を倒しながら発電所跡にたどり着くと、そこで大きな木の根にかじりつく巨大なボスに遭遇する。本作の世界の中心には生命の樹があり、5つの方角へ根を伸ばしている。この大きな木の根はそのひとつのようだ。それぞれの根の先にいるボスを倒し、世界を救うことが本作の最終目標である。
発電所跡らしく電線を振り回してくるボスとの激しいバトルは、最終的に主人公がペロッと飲み込まれてしまうという驚きの展開を迎える。本作にはこうしたユニークなボスがさらに4体はおり、それに合わせて新たなエリアやキャラクターとの出会いが待っていることだろう。本作はPC/PlayStation 4/Xbox One向けに発売予定。これまで2018年予定とされていたが、2019年夏発売に延期されている。
*環境コンディションの異なる、同じ場面のゲームプレイ映像も公開