お隣さんの家に忍び込むステルスホラー新作『Hello Neighbor: Hide & Seek』発表。あのおじさんの真相や秘密がついに暴かれるのか
パブリッシャーのtinyBuild GAMESは7月29日、『Hello Neighbor: Hide & Seek』を発表し、ティザートレイラーを公開した。現時点で公にされているのはこのトレイラーのみで、ゲームの詳細は明らかにされていないが、このタイトルから、ご近所の怪しいおじさんの家に忍び込むステルスホラーゲーム『Hello Neighbor』のスピンオフ作品であると予想される。同社は、8月31日からアメリカで開催されるイベントPAX West 2018に合わせて、その前日にプレスカンファレンスを実施する予定。そこで本作を正式に披露するとのことだ。
本作の詳細はまだ伏せられているものの、実はPC向けのデモ版がこっそりと配布されている。tinyBuildは7月28日、『Hello Neighbor』の海外PlayStation 4/Nintendo SwitchおよびiOS/Android版の配信開始の案内を同社のメール登録者に送っているが、その中に謎のバイナリコードを仕込んでいた。それを文字列に変換すると、デモ版のダウンロードURLになる仕掛けだ。上のトレイラーのYouTubeコメント欄にも、tinyBuildが同じコードを投稿しているので興味がある方はチェックしてほしい。
『Hello Neighbor: Hide & Seek』の舞台は、『Hello Neighbor』で忍び込んだ、あのおじさんの家だ。しかし、オリジナル版とはかなり様子が違う。家の中ではおじさんは誰かと電話しており、キッチンでは奥さんらしき女性が料理中。そして、おじさんの子供だろうか、男の子と女の子のきょうだいが家の中を駆け回ってはしゃいでいる。とても明るく、楽しげな雰囲気だ。廊下や部屋の中には大量の段ボール箱が置かれているため、一家はこの家に引っ越してきたばかり、あるいはこれから引っ越すのかもしれない。
プレイヤーは、この女の子としてプレイする。序盤は男の子と鬼ごっこ(Hide & Seek)をしながら家の中を探索するが、さらに別の部屋に隠れに行こうとドアを開けると、そこはまったくの別世界。高い壁で閉ざされ、木や池、岩山などがある箱庭となっており、その中に見覚えのあるオモチャや巨大化した家具などがあちこちに置かれている不思議な“部屋”だ。本作はすでに日本語表示に対応しており、基本操作はオリジナル版と変わらないことが確認できるが、この場所で何をすればいいのかという説明はない。
部屋の中を進んでいくと、一番奥の壁際に大きなカートが置いてある。その横にあるボール紙の看板には、子供が描いたらしき9種類の動物の絵があり、矢印がカートの中に向けられている。この部屋の中には、この看板に書かれているシマウマやライオン、ゾウなどのオモチャが隠されている。これらを探してカートの中に入れていく、というのが本作のルールのようだ。実際に、指定の動物のオモチャをカートに投げ入れるとベルが鳴る。オモチャは簡単に見つかるものもあれば、見つけにくい場所にあるもの、あるいは到達しにくい場所にあるものや、何か別のアイテムを利用しないと取れないものなどさまざま。部屋の中を探索して、すべてのオモチャをゲットするのだ。
しかし、この部屋には“鬼役”の男の子もいる。オリジナル版でのおじさんと同様、男の子が近くに来ると画面が暗くなっていき、捕まるとスタート位置に戻されてしまう。この部屋には身を隠せる場所も存在するが、オモチャ探しに夢中になっていると、気づけばすぐ近くに迫ってきており、追いかけっこに発展することもしばしば。また、部屋の中には音を出して男の子を呼び寄せてしまうギミックも存在する。男の子の目を盗んで、すべてのオモチャをカートに入れた後には何が待っているのかは、ぜひ実際にプレイして確認してほしい。なお、男の子のAIは設定にて難易度を下げることも可能だ。
このデモ版のステージは、『Hello Neighbor: Hide & Seek』の中のどういう立ち位置にあるのかはわからないが、オモチャ探しの舞台となる奇妙な部屋を含め、全体的に平和で楽しげな雰囲気に包まれている印象だ。しかし、本作のティザートレイラーでは、不安げな表情を見せる女の子とおじさんが暗い雰囲気で描かれており、非常に対照的である。家の2階から向かいの家を見ると、オリジナル版の主人公の子供時代らしき姿があるが、本作での出来事がオリジナル版に繋がっていくのだろうか。この辺りも、8月30日の正式発表時に明らかになるかもしれない。
前述したように、tinyBuildは『Hello Neighbor』をさらなるプラットフォームで発売しており、iOS版ははやくも200万ダウンロードを記録したとのこと。さらに、現在はスピンオフ作品『Secret Neighbor』も開発中だ。こちらは最大8人でのマルチプレイゲームで、裏切り者(おじさん)が紛れ込んだ子供グループが、仲間を救出するために隣家に潜入する(関連記事)。そして今回発表した『Hello Neighbor: Hide & Seek』と、tinyBuildは『Hello Neighbor』の積極的な展開を見せている。なお、PAX West 2018では本作に加え3本の新作を発表するそうで、こちらにも注目したい。