『オーバーウォッチ』の新ヒーロー“レッキング・ボール”が正式配信開始。ハムスターが鉄球型メックを操縦し、ブンブン回ってゴロゴロ転がる

『オーバーウォッチ』の新ヒーローであるレッキング・ボールが本番サーバーに実装された。ハムスターが鉄球型メックを操縦するタンク・ヒーローである。また『オーバーウォッチ』の最新アップデートではソンブラのステルス無限化、ハンゾーの電光石火弱体化などが盛り込まれている。

Blizzard Entertainmentは7月24日、『オーバーウォッチ』28体目のヒーローとなるレッキング・ボールの正式配信を開始した(ランクマッチ参戦は2週間後)。本作は6月末に発表されPCテストサーバー(PTR)上に実装された鉄球型メックのヒーロー。操縦するのはハムスターのハモンドである。なおハモンド自身は話せないが、レッキング・ボール機体のコミュニケーション機能を通じて意思疎通を図ることができる。

ハモンドは、ウィンストンと共にホライズン・ルナ・コロニーで育った14歳のハムスター。遺伝子操作の被験体No.08として高い知能を有している。環境への適応能力が高く、探求心が旺盛。ホライズン・ルナ・コロニーから脱出した後はオーストラリアに着陸し、ジャンカータウンで開催されていたメックバトル大会で頭角を現す。そして大会賞金を手にした小さなハムスターは、大きな挑戦を求めて今も世界中を転がりまわっている。なおリード・アニメーターのRyan Denniston氏によると、当初は狂気に満ちた機械好きメカニックになる予定だったが、凶悪すぎたため、可愛いらしいハムスターと強力で冷たい鉄の塊であるメックとのギャップを強調する方向性に切り替えていったという(パッチノート)。

レッキング・ボールは機動力の高いタンク・ヒーローであり、装甲メックをボウリングのように転がして前線をすり抜け、後衛に突撃して混乱をもたらす。周囲の敵が多いほど強度が増すアダプティブ・シールドを展開できるため、敵に囲まれてもそう簡単には破壊されない。危なくなれば鉄球型に変形して転がったり、グラップリング・クローを使って振り子スイングして危険地帯を切り抜ける。そのほか基本武器となる2丁の中距離用オートマチック・アサルトキャノン、空中から急降下して衝撃を与えるパイルドライバー、感知型地雷をばらまくアルティメットのマインフィールドをアビリティとして保有している(公式ヒーロー紹介ページ)。

また今回のアップデートでは、PTRでテストされていたソンブラの能力調整も適用されている。偵察・潜入という役割を際立てるためステルスとトランズロケーターの効果継続時間が無限になった。ただしステルス中はオブジェクトの争奪ができず、移動速度ボーナスも70%から50%に減少した。トランズロケーターの方はビーコン有効範囲が狭まっている。

ハンゾーの電光石火は持続時間が6秒から5秒にダウン、クールダウンは8秒から10秒に増加した

PTRでテストされていた武器の飛距離に応じたダメージ減衰率の調整も適用。主に中距離武器の最大射程時の最小ダメージを引き上げるものだ。特殊事例として弾速の遅いメイのダメージ減衰を無効に、これまでオート射撃時のダメージ減衰がなかったウィドウメイカーのウィドウズ・キスにダメージ減衰効果が追加される(最大50%減)。

ゲームルールに関しては、クイックプレイとアーケードモードにおけるアサルトマップの攻撃側持ち時間がオブジェクティブにつき5分から4分に減った。また最終オブジェクティブの争奪戦が長引き、かつ攻撃側が人数的有利を確保している場合の、防衛側リスポーン時間増加までに要する時間が短縮されている。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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