運をリソース管理し、巨大蒸気船からの脱出に挑むノンフィールド型RPG『箱舟のノワール』Steam/PLAYISMで配信開始。周回プレイにより沈没事故の真相に近づく
弊社アクティブゲーミングメディアのパブリッシングブランドPLAYISMは7月12日、『Ark Noir (箱舟のノワール)』をSteam/PLAYISM(Windows/Mac)にて配信開始した。販売価格は972円で、7月20日までは10%オフの874円で購入できる。
本作は日本のインディーゲームデベロッパー Amamori Lab が開発した、運をリソース管理して沈み行く船からの脱出を目指すノンフィールド型RPG。2017年5月に『Ark Noir / 箱舟のノワール』としてDLsite.comにて国内配信されたものを、『Ark Noir』として英語にローカライズしたものだ。Steam/PLAYISM版は日本語・英語の両方に対応している。
作品の舞台となるのは、遠洋を航海する移民船ノワール。水位の急上昇により沈み始めた旧大陸を捨て、新たな住処を目指す巨大な蒸気船だ。プレイヤーは航海中に沈没し始めたノワールから脱出すべく、全5層のフロアの最上階に格納されている脱出艇を目指す。遠洋を旅する船舶はノワール以外には存在せず、救助は期待できない。なんとしても脱出艇にたどり着き、自力で窮地から抜け出すのだ。
主人公は、探索と戦闘をそつなくこなす記者アルベルト、パワードアーマーを着用した警備主任ブルーノ、大物政治家の娘カロリーヌの3人から選択可能。それぞれ初期能力が異なるほか、一部イベントの内容が変化する。誰かひとりを選んだら、船内を移動する探索パート、イベントが発生するADVパート、ターン制の戦闘パートの3種をこなすことで、上層を目指すことになる。探索パートでは1フロアにつき100歩進むことで次のフロアへと移動できる。その100歩の間にさまざまなイベントがランダムで発生。フロアの100歩目には必ずボスが待ち構えている。
本作最大の特徴は、数値化された“運”を消費することでイベントを有利に進められる点である。船内では取り残された乗客との出会い、移送用の檻から逃げ出した獣との戦闘、アイテムが入った物資コンテナの発見といったイベントが発生する。出会った乗客を助けるのか、それとも己の生存を優先するのか。限られた“運 “をどのタイミングで使うのかは、プレイヤーの手に委ねられている。
また本作は周回プレイが可能となっている。繰り返しプレイして一定条件をクリアすることで、キャラクターを強化する初期PerkおよびPerkスロットが解放されていく。Perkの組み合わせを変えてさまざまなキャラクタービルドを試しながら、繰り返し脱出を目指すのだ。特定のキャラクターのみが到達できるエンディングも存在し、何度も挑戦するうちに、沈没事故の真相にたどり着くことになる。
開発元であるAmamori Labはストアページにて「自身が持ちうる力を使い、目標に辿りつこうとすることこそが人間の能力です。足りない技術・時間・資金をやりくりして作り上げたこのゲームは、制作過程すらも作品のテーマに沿うことになりました」と語っている。開発陣が作り上げた極限状態に挑みたい方は本作をチェックしてみよう。