『Paladins』から派生したバトルロイヤルゲーム『Realm Royale』がバトルパス導入。『フォートナイト』『PUBG』『ロケットリーグ』と採用例続く
Hi-Rez Studioは7月13日、バトルロイヤルゲーム『Realm Royale』の課金要素としてバトルパスを導入した。現在開催中のシーズン1「Primal Awakening」では、バトルパスを通じてジュラ紀や先史時代をテーマにしたコスメティックアイテムが手に入る。
バトルパスとは、マッチをプレイして経験値を貯め、レベルを上げるごとに報酬がアンロックされていくシステム。本作では最大65レベルまで用意されており、無料でアンロックできるフリー報酬と、有償パスを購入することでアンロック可能となるプレミアム報酬が存在する。シーズン期間は8週間。有償パスはゲーム内ストアで950 Crowns(約1000円相当のゲーム内通貨)で販売されている。
報酬に含まれるのは、クラス別のキャラクタースキン、マッチ開始時のスカイダイブ中にかかるエフェクト(コントレイル)、体力が無くなりチキン状態になったとき用のスキン(今回のバトルパスではチキンではなく恐竜の赤ちゃんスキンが手に入る)、マウント動物スキン、エモート、スプレー、アバター、ロード画面スクリーンなどである。
『Realm Royale』とは、チーム対戦FPS『Paladins』から派生した基本プレイ無料のバトルロイヤルゲームである。中世ファンタジー風の世界観や、マッチ開始前に操作キャラクターのクラスを選択できるクラス制度が特徴となっている。6月6日にSteam早期アクセスが開始されてからは、ゲームのもうひとつの独自要素である鍛冶屋システムに何度かの大幅調整が入り、賛否両論の状態が続いている。手探りのバランス調整が続いているものの、カジュアルに遊べるバトルロイヤルゲームとして親しまれつつある。
プレミアムパス制度は『Counter Strike: Global Offensive』『Dota 2』などでも採用されており、バトルロイヤル・ジャンルでは2017年に『フォートナイト』が導入したバトルパスが大成功を収めている。その後は『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』『ロケットリーグ』といったオンラインタイトルが『フォートナイト』に追従する形で同様の制度を採用。『フォートナイト』が同モデルにより成功を収めたこともあり、収益を出すと同時にプレイヤーのエンゲージメントを高めるマネタイズモデルとして注目されている。2017年にはルートボックスを用いた課金システムが集中砲火を浴びたことから、別の選択肢としてプレイヤーに受け入れられているバトルパスを参考にするのは、もっともな流れだろう。
『Realm Royale』では、同じくF2Pモデルの『フォートナイト』と同様に、バトルパス報酬をアンロックすることで次シーズンのバトルパスを購入できるだけのゲーム内通貨が手に入るようになっている。このあたりのフレンドリーさを含め、バトルパスはひとつのテンプレートとなりつつあるようだ。
2017年にバトルロイヤルブームを生んだ『PUBG』と、2018年にバトルパスブームを生むきっかけとなりつつある『フォートナイト』。最近では両作から影響を受けたタイトルやコンテンツが続々と世に出始めており、この先もバトルロイヤルモードを取り入れる作品や、バトルパス制度を採用する作品が増えてくることだろう。